恋愛観から取扱説明書まで、エッセイにも初挑戦
――最後は、冬の秋田です。スキーにも挑戦していますが、秋田を選ばれたのはどうしてでしょうか?
秋元 久しぶりにスキーをやりたいという思いもありましたけど、雪景色の中での撮影をあまり経験したことがなかったので、あえて大雪の場所を選んで秋田にしました。
――ここでも新鮮な表情がたくさん見られますが、何と言っても、割烹着がめちゃめちゃ似合っていますね。
秋元 ありがとうございます。私自身も着慣れている感じがしてとても落ち着きました(笑)。
――久しぶりのスキーはいかがでしたか?上手く滑れましたか?
秋元 スタッフの皆さんは、秋元真夏は運動神経があまり良くないというイメージを持っていたみたいで…。スキーウェアだけ着て、ゲレンデの下の方で撮影しようと思っていたらしいんですけど、私が上までがっつりリフトで登って滑って降りてきたので、すごくびっくりされました(笑)。
――結構すぐに感覚が戻ったのですね?
秋元 高校生の頃の感覚がすぐに戻ったので、撮影が終わってからもう一回滑りに行くくらい楽しくなっちゃいました。
――是非、動画でも見てみたいです(笑)。貴重なお話をありがとうございます。では、ここからはエッセイについてお聞きします。エッセイはどのような流れで書いていったのですか?それぞれ旅先で書いていたのでしょうか?
秋元 旅先で思ったことをメモしたり、箇条書きにしたりしていまして、最終的に全部の撮影が終わってから書き始めたという感じですね。最初は生い立ち、価値観、友達関係とか、ざっくりとしたお題をいただいていて、ひとつひとつに特に題名を付けたりはしていなかったんですけど、書き進めていくうちに、ここは特に厚く書きたいとか、ここはもっと掘り下げて書きたいといったところが増えていって、タイトルや内容が決まっていった感じでした。
――ご家族のお話で始まり、ファンの皆さんへのメッセージで終わるあたりが、秋元さんらしいなと感じましたが、そういった順番や流れもイメージしながら書いていたのですか?
秋元 全部がちゃんとイメージできていたわけではないですけど、今の私に繋がっているのは、最初に両親と家族の支えがあったからですし、今こうして楽しく活動できているのは応援してくださるファンの皆さんがいてくださるからこそだと思っています。もちろん色んな方に見ていただきたいですけど、ファンの方には特にたくさん見ていただきたいので、感謝の気持ちを最後に伝えたいなと思って、しっかりと思いを込めて書かせてもらいました。
――ご家族のエピソードは、これまでにもラジオなどでお話されていましたけれど、今回は恋愛観や秋元さんの取扱説明書なども書かれていますよね。こうしたテーマで書くのは、照れくささや恥ずかしさはなかったですか?
秋元 あります(笑)。親ですら知らないようなことをたくさん書いているので…。両親が読んだら、自分の子どもはこんなことを考えていたのか!?とびっくりするような内容になっています(笑)。それを家族以上に、本当にたくさんの方に読んでいただく可能性があるわけですから、どこまで書こうかとても悩みましたけど、せっかく出すならばこんな機会もなかなかないし、全部書いちゃえ!ということで、今では私の中に隠された情報はもう何もないというぐらいにすべてを書かせてもらいました。
――実際に文章を書くという作業はいかがでしたか?
秋元 テレビやラジオを通して発言することはもちろんありますけど、自分の言葉を文章にしてしっかりと人に伝える場というのは意外となかったので、すごく大変な作業でしたけれども、とても楽しかったです。今後のために、これからも思いついたことは色々メモしておきたいなと思うようになりました。
――フォトブックの中では、カヌーやガラス細工、郷土料理など色々なことに挑戦されていますが、特に印象に残っていることやまた体験してみたいことはありますか?
秋元 秋田に行った時に、割烹着を着てきりたんぽを作ったんですけど、民宿のご家族のお母さんが教えてくれたんですよね。初めてお会いしたんですけど、初めてのような感じが全然しなくて本当に温かい方達だったので、休みができたら一人で遊びに行って、またコミュニケーションが取れたらいいなと思いました。一人旅だと誰とも喋らずに一人で過ごして終わってしまうことが多いので、温かさに触れたいと思えるような、また訪れたい場所ができて本当に良かったです。
――きりたんぽもそうですが、とにかく、ご当地のお料理を美味しそうに食べまくっていましたね?
秋元 もう全部が美味しかったので、自分でも美味しそうな顔して食べているなぁと思います(笑)。今まさにこれを食べたい!とか言いながら、写真チェックをしていました。