少しでも心情に共感できる部分を探す作業が楽しい
――テレ東を退社後は、数多くのドラマに出演していますが、いつ頃からお芝居に興味があったんですか。
森 テレ東を辞める時に一番やりたかったことが、お芝居でした。アナウンサーだと絶対にできないことですし、昔からドラマを観るのが好きでしたからね。

――それまでお芝居経験はあったのでしょうか。
森 私の通っていた高校が、文化祭でミュージカルを絶対にやらなければいけない学校だったので、その時に経験したくらいです。だから、できるかどうかは分からなかったのですが、「お芝居をやってみたいです」と発信はしていました。今の事務所に所属して、2回くらいレッスンを受けたんですが、すぐに連ドラに出していただく機会があって、そこから続けて作品に出させていただくようになりました。
――初めてのドラマ撮影はいかがでしたか。
森 めちゃくちゃ緊張していましたし、監督に「自分はこう思うんですけど、どう思いますか?」と聞いてばかり。初めてなので、何も分からないですというスタンスでやっていました。
――俳優としてターニングポイントになった作品は何でしょうか。
森 2025年の『年下童貞くんに翻弄されてます』(毎日放送)というラブコメで、初めての地上波連ドラ主演作品だったんです。座長という立ち位置なので、最初はプレッシャーを抱えていたんですが、現場に入ったら、思ったよりも和気あいあいとした雰囲気で。座長だからといって私が引っ張らなくてもよくて、自分よりも経験のある俳優の方々を頼りながら、チームワークを作っていくのが自分に合っているんだという学びがありました。あと、コメディチックな動きとシリアスな場面の両方がある作品だったので、それまでのお芝居の経験をたくさん生かすことができて、改めてお芝居が楽しいと思えた作品でもありました。

――これからも俳優活動に力を入れていく気持ちは強いのでしょうか。
森 需要で成り立つものなので、オファー次第ではあるんですが、できるならば、いろんな役に挑戦したいです。
――今後やってみたい役は何でしょうか。
森 悪役です。ちゃんとした悪役はまだやったことがないんですが、以前、高校の文化祭に乗り込んで、ウェディングドレス姿で叫びまくって刃物を振り回すという、ちょっと頭のおかしいストーカーを演じたことがあって、それが楽しかったんですよ。日常では絶対に出さない部分を出せて、自分自身でも「こんな面があるんだ」とお芝居を通して発見できるんです。たとえ悪役でも、少しでも心情に共感できる部分を探す作業が楽しいんですよね。

――お忙しい中、オフの時間はどう過ごすことが多いですか。
森 休みがあると、すぐ海外に行きます。韓国は1泊でもふらっと行きますし、1人でポンと行くこともあります。国内旅行だとスマホで仕事ができてしまうので、ついついやってしまうんですよね。もちろん海外でも仕事はできるんですが、その気持ちが少し薄れるというか、リフレッシュできている感覚があります。
