初日とは思えないぐらい仕上がっていたと自分たちでも思えた

――そういった変化の中で、実際にライブをやってみての手ごたえはいかがでしたか。

Novel Core ライブが終わった後に、普段から自分たちのライブをよく観てくださっているレーベルのスタッフさんやマネジメントのスタッフさんなど、いろんな人たちから楽屋でフィードバックをもらったんですけど、「間違いなく良くなっている」と。それは明らかというか、「ライブを観ていて体感が全然違う」と言ってもらえて。僕たち自身もめちゃくちゃやりやすくなったと感じました。一方で詰め切れていない部分も当然あるし、「ここは絶対外しちゃダメだ」というところを外してしまった部分も初日にはありました。なのでライブ後の二日間で、定点の映像などをみんなで見ながら細かくフィードバックをし合いました。間に2つのフェス出演があるとはいえ、次の札幌公演まで1ヶ月空いてしまいます。初日で得た感覚や体感のスイッチが切れてしまうと最悪なので、そこを切らさないように、いかに詰め切れるかでツアーの完成度が変わるという話を、みんなでめちゃくちゃしているところです。

――改善点でいうと、具体的にはどんなところですか。

Novel Core シンプルな演奏ミスや、「ここはもっと揃えられるよね」という部分は多々ありました。ただ、ライブとしての完成度や、お客さんとのグルーヴ、盛り上がりに関しては、初日とは思えないぐらい仕上がっていたと自分たちでも思えたし、超いいライブだったという実感はあります。細かい点でいうと、MCから曲に入る流れとか、曲と曲のつなぎの間の取り方も、やっぱり一回やってみないと分からないところがあって。フロアがその曲の終わりにどれぐらい熱狂するか、イントロが鳴った時点でどれぐらいのディレイでお客さんが盛り上がるかなどは、どれだけシミュレーションしても事前には分からないんです。初日を終えてから、「ここは思ったより歓声が持続するから、もう一小節プリカウントを作って、開けて入ったほうがいいかも」とか、「この曲とこの曲はセットリストを入れ替えたほうが流れもきれいになるよね」とか、「ここの暗転の間が長すぎるからもう少し早く入ろう」とか、「俺が一言挟んでから曲に行こう」とか、そういう細かいライブとしての磨き上げは、もっとやりたいと思いました。

――客席全体を見渡したときに、初めて来るお客さんが多かったのかなと感じました。

Novel Core 多かったと思います。SNSを見ていると、LIQUIDROOMに限らず、今回のツアーは全公演を通して、初めてNovel Coreを見ますという人たちの数が多いです。あと1月23日のバースデーライブ「BiRTH OF CORE: Lv.25」からアンケートを会場で実施していて、終演後にQRコードを張り出しているんですが、多くの人たちが回答してくれていて。その集計レポートに目を通すと、年齢や性別などの属性が以前のツアーに比べて広範囲に散らばっていて、ミクスチャー化しているなと感じます。僕たちを知ったきっかけも、もちろんBMSGやオーディション番組を通じてという方が圧倒的に多いんですが、外部のフェスで知りましたとか、SNSで興味を持って来ましたとか、知人の紹介ですという人も増えてきていて。フロアを見ていても、景色がいい感じに変わって、ポジティブな混ざり方をしていますね。

――開演前からお客さんのテンション感が凄まじかったです。

Novel Core 毎回、影アナウンスの時点で僕も袖にスタンバイしているんですが、そのアナウンスに対してみんなが反応しているのを袖から聞いていて、めちゃめちゃテンションが高いなと感じました。うれしかったのは開演前の1時間、ずっといい意味でざわざわしているんですよ。僕は年間で100ぐらいのアーティストのライブをフェスも含めて観ていると思うんですが、それぞれ開演前のフロアの雰囲気は全然違っていて。「いいライブだな」「すごいライブを観たな」と思うライブは、だいたい開演前からお客さんがざわざわしているんです。方々で会話が起こっていたり、初めましての人同士が挨拶し合っていたり。僕たちが作っている音楽やライブのスタイルを考えると、フロアにいる人たち同士が初めましてでも会話できる雰囲気ができていないと、いい気持ちで終われないと思うので、そういう意味でもポジティブな時間だなと感じました。

――開演前にCoreさんの煽りで、サークルピットが発生しました。

Novel Core 「“BACK TO AGF” TOUR 2025」の初日だった札幌のPENNY LANE24で、MCを15分ぐらい使ってサークルピットをやったんですが、「こうやって真ん中を空けて、左回りでやるんだよ」みたいなことを教えたのがきっかけで、ツアーを通してみんなにそういう遊び方を一個教えられたという手ごたえがあって。今では僕が何も言わなくても、フロアで自然にそういうことが起こるようになってきました。ただ、そういう遊び方をしたいし、参加したい気持ちはあるけど、いざ照明が落ちて大きな音が鳴っていて、周りも熱狂しているという状況でサークルピットが発生しても、やったことがないと飛び込みにくいと思うんです。だから、開演前の時間を使って、明るくて音楽もそんなに大きく流れていない状態で、周りの人の顔もよく見える中で一回やっておくと、「なるほどね」と一個身構えられるというか、ポジティブな予習になる気がしていて。他にそういうことをやっているアーティストを観たことはないんですが、それをやるところが自分たちらしいなと思うし、今回のツアーの全公演でもやっていこうかなと思っています。