初めてセットの中に入った瞬間、『ブルーロック』の世界に来たなと感じた

――サッカー練習は、いつくらいから始まったのでしょうか。

石川 クランクインの1年前くらいからやっていました。

――そんなに早くから!

石川 毎回、全員が参加したわけではないんですが、週に1、2回開催されていたので、予定が合えば行くんです。僕は経験者といっても、中学1年生の頃にサッカーを辞めてからは、ほとんどボールを蹴っていなかったんです。久々だったので、なかなか体がついてこなくてびっくりしました。現役の感覚でやろうとするんですが、体は年を取っているから、無理をすると怪我をしそうだなと。ただ練習を重ねるうちに、体も動くようになりましたし。

――映画の舞台となるストライカーを育成する施設「青い監獄(ブルーロック)」の作り込みがすごかったです。

石川 セットなんですが、初めて入った時は一瞬で『ブルーロック』の世界に来たなと感じました。特にチームZのメンバーが一日を過ごすZルームはリアルに作られていて、そこで布団を敷いて寝るシーンもあったので、より作品の世界に生きているなと感じました。

――本番の試合のシーンはどこで撮影したんですか。

石川 全て福島県にあるJヴィレッジというスポーツ施設で撮影しました。

――撮影期間はどれくらいだったんですか。

石川 約3か月です。ほぼ毎日サッカーシーンで、朝早く起きて、運動して、撮影して、ご飯を食べて帰るという合宿のような生活だったので、自然とみんなの距離が縮まりました。仲良くならなければ乗り越えられない撮影だったなと思います。

――試合のシーンはどのように撮影を進めていったのですか。

石川 ひたすら走って、ボールを蹴って、喋って、また走る。それを繰り返すような感じです。カメラの位置などもあるので、流して撮るというよりは、ブロックごとに細かく区切って撮ることが多かったですね。ものすごくカット数が多かったですし、順撮りではないので、今何を撮っているのか分からない時もあって。みんなも頭がこんがらがってくるので、「このパス回しをやっているということは、このシーンだよね」という確認の時間もありました。

――雷市らしいセリフや立ち居振る舞いを表現する作業はいかがでしたか。

石川 雷市はパッションのあるキャラで、試合のシーンを撮影していると自分の中でボルテージが上がっていくので、自然と役に入りやすい環境でした。ただ、同世代が多いとはいえ、僕が映画やドラマで観てきた人たちと一緒にやるので、撮影が始まって間もない頃は緊張して、みんなに「リラックス!」と声をかけられていました。雷市は攻撃的なタイプですけど、わりと僕自身は真逆な性格なんですよね(笑)。