ラジオにゲスト出演してもらった時に意気投合
――お二人の出会いからお聞かせいただけますか。
Novel Core ある日、中野ブロードウェイに行った帰りに、真横を歩いていた人がすれ違った後にハンカチを落とされたので、「ハンカチを落としましたよ」ってお渡ししたのがJUBEEくんでした。
――恋人のような出会いですね。
Novel Core しかも、ちいかわのハンカチだったんですよ……というのはウソで(笑)。もちろん前からJUBEEくんのことは存じ上げていましたし、一ファンとしてたくさん曲も聴かせてもらっていたんですが、2年くらい前に僕がJ-WAVEでやってた「TURNING BACK」という番組にゲストでオファーをさせていただいて、来ていただいたのが「はじめまして」でした。
JUBEE もちろん僕もCoreの存在は知っていましたが、そんなに詳しいわけではなかったんです。でも会って話してみたら、めっちゃソウルが合うから、仲良くなったんです。
Novel Core ずっと話してみたくて。ミクスチャーロック的な系譜はもちろん、それ以外のジャンルも複雑に混ざり合った音楽として、「ミクスチャー」という言葉を新しい解釈で発信していきたいと思っていて。JUBEEくんはそのシーンの先輩であり、僕がかっこいいと思うことを先にやっていた人でもあるんです。どういう流れでそういう文脈にたどり着いたのか、そもそものルーツにどういう音楽があるのかとか、いろいろ話を聞いてみたくて。それでお声がけさせてもらいました。

――では改めてJUBEEさんの音楽遍歴をお聞かせください。いつぐらいから音楽に目覚めたのでしょうか。
JUBEE 親父が音楽好きで、かなり雑食だったんですが、おばあちゃんちに車で行く時に、車内でブラックミュージックやレゲエ、キャロルなんかを流していたんですよ。あと遍歴で言うと、3歳ぐらいからピアノをやっていて、あんまり好きじゃなくてやめたんですが、一応は試験みたいなのを受けて、絶対音感か相対音感があったんですよね。どっちかは覚えてないんですが(笑)。そういう耳を手に入れているから、親には感謝なんですが。そうやって小さい頃から音楽に馴染みがありつつ、ヒップホップで言うと小学校4、5年生の時に、たまたまテレビでKICK THE CAN CREWの「性コンティニュー」を観て、好きになったのが最初です。
――どこに惹かれたんですか。
JUBEE そのMVが、アメリカの家みたいなところの前で3人がラップしていて、庭みたいなところでDJがレコードをスクラッチしているんです。その時はスクラッチに興味を持って、面白そうだなと思ったんですよね。同時にヒップホップっていう言葉をどこかから仕入れてきて、それを探せば、Bボーイの音楽が聴けるんだ、みたいな。そういう概念みたいなのがあって。親父に「ヒップホップを聴きたいんだけど」って聞いたら、「エミネムを聴けよ」と言われたんです。そのまま親父が車でゲオに連れて行ってくれて、「My Name Is」が入っているアルバム『The Slim Shady LP』を借りてくれたんです。それを聴いた時に、「これこそ俺が聴きたかったヒップホップだ!」と。それで高校1年生の時にターンテーブルを買って、最初はDJから始めたんです。

――周りにDJをやっている人はいたんですか。
JUBEE 一人もいなかったです。完全に独学ですね。雑誌の『Ollie』や『Samurai magazine』を読んで、紹介されているCDを借りて。あと親父が『ワッツ・アップ?ヒップホップ・グレイテスト・ヒッツ』というコンピを車内で流していたんですが、ライナーに各アーティストの説明が全部書いてあるんですよ。そこで50セント、ミッシー・エリオット、チンギー、ネリーなんかを知って、今の俺にとっての教科書みたいな、全曲いいリストだったんですよ。それを聴いて、勉強しましたね。
――ロックにハマったのは、いつ頃ですか。
JUBEE バンドを聴きだしたのは中学生になってからです。中学1年生の時に付き合っていた彼女がポップパンク好きで、その子からブリンク182なんかを教えてもらって、ゴリラズなんかも聴いていたけど、当時はムズくて、よく分からなかったりして(笑)。
Novel Core 構成とかも複雑だしね(笑)。

――ちなみに学生時代、バンド経験はあったんですか。
JUBEE バンドは一度もないです。
Novel Core そこも僕と一緒なんですよね。JUBEEくんが今話してくれたみたいな音楽遍歴を、ラジオの時に深く聞かせてもらって、もともと自分の中でJUBEEくんに対して持っていた音楽的なイメージと答え合わせができて、「あ、なるほど」みたいな。確かにルーツにこういうものとこういうものが混ざって入っていて、JUBEEくんなりに解釈した上で今こうなっているんだなと腑に落ちて。その後、僕の音楽の話になって。もともとフリースタイル小僧だったんですけど、それをやっていた地域が高円寺だったのもあって、バンドやってラップやってという先輩たちが周りにいて。そこからミクスチャーな音楽が好きになったんですよねみたいな話をしたら、「そこら辺が好きなんだ!」みたいな。
JUBEE 意外だったんですよね。
Novel Core そこがJUBEEくんも好きな音楽と重なっている部分が多かったので、お互いにフィーリングが合って。あと、ライブについての話も強く印象に残っていて。JUBEEくんが、自分たちの気持ちを、リミットを外して解放する体験をした話をしてくれたんです。ちょうど僕自身も、みんなの気持ちをもっと発散させたい、もっと自分も裸になってパフォーマンスしたいと考えていた時期だったので、パッションの部分で共鳴するところがたくさんある人だなと感じて。それで「メシ行きましょう」みたいな話になりました。
JUBEE そうそう。
Novel Core 話足りなかったから、メシ行こうよと即座にJUBEEくんが言ってくれて、LINEを交換して。その数週間後に、Aile The Shotaも交えて3人でご飯に行ったんです。ちょうど僕が「BATTLE SUMMIT Ⅱ」に出る前日で(笑)。そこでもまた音楽の話をして、ギュッと距離が縮まったんです。
