篠原涼子さんは話しやすい雰囲気を作ってくれる素敵な方
――カルマさんにとってGP帯(ゴールデン・プライム帯)で初出演となるドラマ『パンチドランク・ウーマン −脱獄まであと××日−』が好評放送中ですが、オファーを受けた時のお気持ちからお聞かせください。
カルマ 純粋にうれしかったですね。実は去年からGP帯のドラマにレギュラーとして出たいという密かな目標があったんです。それが今年の1月期でいきなり叶うとは思っていなかったので、最初はびっくりしました。出演が決まった後に他のキャストさんを知ったので、その豪華さにも驚きましたし、登場人物が多いのも魅力的な作品になりそうだなと思いました。

――脚本を読んだ時の印象はいかがでしたか。
カルマ 僕は『プリズン・ブレイク』を始め、脱獄ものや刑務所ものなどの映像作品が好きなんです。だから、そのジャンルに参加できるのがうれしかったですし、毎話驚きの連続で展開も気になりました。現時点で最終話までの台本をもらっていないので、一視聴者としてワクワクしながら撮影しています。
――カルマさん演じる河北竜馬は未決拘禁者で、特殊詐欺グループのリーダーですが、どんな役作りをしましたか。
カルマ 事前に登場人物の幼少期からのバックボーンを書いた資料をいただいて、そこからイメージを膨らませて、監督やプロデューサーとすり合わせながら作っていきました。竜馬は蛇みたいで、一線を越えると、手がつけられない奴。だから不敵な雰囲気を出したいなと思っていたんですが、竜馬のことを思うと自然と目つきが変わるんですよね。何かが抜けている感じの目というか。眉毛を脱色しているので、普段の表情とはニュアンスが違っていて、家で鏡を見ながら練習しました。
――舌を出す演技も不気味さを際立たせていました。
カルマ 舌を出すこと自体は最初から台本に書いてありましたが、タイミングは僕のアドリブだったり、監督と話し合って決めたりしている部分もあります。

――1話からジェシーさん演じる日下怜治とバトルする迫真のシーンがありました。
カルマ ほぼジェシーくんと初めましてのシーンで、初絡みが会話じゃなくて、屋上での殴り合い。アクションは阿吽の呼吸が合わないといけないし、信頼関係が必要なんです。だから本番前は心配だったんですが、ジェシーくんは気さくな方で、言葉数の多さも僕と似ているので、その日のうちに連絡先を交換するくらい仲良くなりました。
――かなり長尺の殴り合いでしたよね。
カルマ そうなんですよ。しかも日中のシーンなので時間と天気との戦いで。早朝の暗いうちから撮影場所に移動して、夕方前には終わらせないといけない。囚人役なので、暗くなって外に出ることはできないですからね。だからテストもそこそこに本番に挑むシーンもあって、その場で型を決めていきました。
――アクション指導の方との連携も必要ですよね。
カルマ 面白いのが、指導してくださるアクション部の方が、前の作品でお世話になったスーツアクターさんだったんです。他にも別のドラマで僕の吹き替えをやってくれたアクション部の方がいて、気心の知れた顔見知りのスタッフさんがいるのは大きかったです。
――役作りのために体作りはされましたか。
カルマ 竜馬役が決まってから、特殊詐欺グループのリーダーということだったのでガリガリだと説得力がないですし、体を大きくしたいなと思ったんです。それでジムに通って、食事も変えて。撮影前に6、7キロ体重を増やしました。ただ他の作品もあったので、むちゃくちゃ体型が変わってはいけないというバランスが難しかったです。
――4話でも竜馬は重要な役割を果たしていました。
カルマ 4話の撮影が一番心苦しかったかもしれないですね。僕が篠原涼子さん演じる冬木こずえをボコボコにして、熱湯をかけるシーンがあって。役柄的に手加減できないので、覚悟を決めて撮影に臨みました。篠原さんが濡れてしまうのでNGを出せないプレッシャーもありましたが、篠原さんは『全然大丈夫』と言ってくださったので、大事なシーンを思いきりやらせていただきました。
――現場の雰囲気はいかがですか。
カルマ すごくいいです。みんなと気楽に喋らせてもらっています。
――誰と一番話すことが多いですか。
カルマ 演者さんだと、ジェシーくんが一緒にいる時間が多いですね。篠原さんともよく話します。いろいろ話しかけてくださいますし、こちらが話しやすい雰囲気も作ってくれる素敵な方です。でも役に入ると、男同士の乱闘の中に入っても引けを取らない強さを表現していて、刺激をいただいています。
――ジェシーさんとは現場ではどんな関係性なんですか。
カルマ 急に関係ないボケを始めたりして、二人でずっとボケをやっています。ジェシーくんと僕はボケ方が似ているんです(笑)。お互いに役とは正反対のキャラクターですね。
