こんにちは。KiSS KiSSのキャ・ノンです。今日はデコチェキを初めて描いたという話を書いていこうと思います。

わたしは長いことアイドルをやっているという自覚があるが、『デコチェキ』というものに触れるのははじめてだった。アイドルをやっていて”はじめて”に出会うことはもう滅多になくなって、大体のことがいつか経験したことだったりして、それはどこかうれしいことでもありつまらないことでもある。そんな中、デコチェキを描くことになってわたしはすごくわくわくした。

何で描いたらいいのかもよくわかってなかったので、検索して調べて、近くの本屋さんにポスカを買いに行った。うちには一番太字の8色入りのポスカが二箱あって、それは前に絵を描くことになったときにドンキで買って、二色無くしてまた買うという愚かな真似をしたからだ。でもデコチェキには細字のポスカが必要らしい。極細がいいのか細字がいいのか、ペンコーナーにしゃがみこんでネットの記事とにらめっこする。箱で買おうか迷ったが、使えそうな色を単品で買うことにした。かわいいタイルシールが売っていて、それもついでに買った。それはその日会った友達にあげた。

シールとかも買えばよかったものの、わたしはポスカを手に入れてるんるんと帰宅してしまった。ポスカのインクをぐいぐいと押しては出して、一枚描いてみることにした。なんだこれ、とてもたのしい。チェキという小さな四角の中で、自分が写っている場所以外を塗りつぶしたり、絵を描いたり、柄をつけたり、わたしは夢中で書き進めた。”デコチェキ”で検索して、どんなものなら自分でも描けるだろうか、探しては描いてを繰り返して、時間を忘れて描いていた。

わたしは集中すると他のことが一切頭からなくなって、そのことだけを考えてしまう。そしてその時間が結構好きだったりする。しかし、しばらく描いているとマンネリが訪れて、腰の限界も同時にやってきた。うちには椅子がないので床に座って描くしかない。実家に帰ってやればよかったと、暗くなった空をみて後悔した。気付けば12時くらいから始めたのに、時計を見たら20時を過ぎていた。何も食べていないことに気が付いて、ふらふらとコンビニへ向かう。

おにぎりを食べてもう一度チェキに向き合う。これはすごい大変な作業だ。デコチェキを描いている人ってすごい。未知の世界だったけれど、少し知ることができた。またやることがあったら、次はもっといろんなものを描けるようになりたい。はじめてのことができるってうれしい。わたしはアイドルとしてあと何回はじめてができるんだろう。

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キャ・ノン

「みんなの遊び場」をコンセプトに活動する11人組アイドルグループGANG PARADEのメンバー。また、「KiSSをあなたにお届けchu!♡」をキャッチコピーに活動するWACK初の王道5人組アイドルグループ『KiSS KiSS』のメンバーの一人でもある。ライブ好きで、苦手なことや、できないことは出来るようになればいいというタフでロックな精神の持ち主。2024年5月31日より自分自身のライブレポートなどを綴った『アイドルリアル備忘録』をSTREAMにて連載中。