「二人でもできるんだぞ」というのを証明したい

――お二人は過去にも何度か舞台で共演しているんですよね。

⽥村芽実(以下、田村) 二度あります。一度目は2022年の『ヘアスプレー』。二度目は昨年の『キンキーブーツ』で、こちらはWキャストで同じ役柄でした。

――プライベートでも遊ぶことがあるそうですが、仲の良さが伝わってきます。

田村 もともと素敵な女優さんだなと思っていたんですが、どちらの舞台も楽屋が一緒でしたし、地方公演のときは、いつも一緒にご飯を食べて、ずっと時間を共にしていたんです。同世代というのもありますし、Wキャストは運命共同体みたいなところがあるので、仲良しを通り越して、このまま腐れ縁になっていきそうだなと勝手に思っていました。

清⽔くるみ(以下、清水) めいめい(田村)は人懐っこいので、自然と距離感も縮まって、今や裸の付き合いというか(笑)。一緒にお風呂も入ったっけ?

田村 どうだろう……記憶にないくらい楽屋で裸を見ているので(笑)。くるみん(清水)は一緒にいると、ずっと笑っているよね。

清水 いつも、めいめいが笑わせてくるんですよ。あと、ボケとツッコミみたいな関係性で、私がドジしたことにツッコんでくるんです。

田村 よく二人で動画を撮っているんですが、ふざけて踊るとか、世に出したらヤバい動画が、それぞれのスマホにたくさん入っています(笑)。

――舞台の稽古中に、印象に残っていることを教えてください。

清水 『キンキーブーツ』の稽古中、私が歌に苦戦していて。同じ役をWキャストでやるから、本来は自分のことに集中するはずなのに、めいめいがサポートしてくれて。歌に関しても心からリスペクトしているので、半べそで「ここ、どうやって歌うの?」と指導もしてもらいました。

田村 いつも泣いているんですよ(笑)。『ヘアスプレー』のときも泣いていたよね。

清水 『ヘアスプレー』はタップダンスができなくて泣きました(笑)。

田村 毎回くるみんは何かしらで苦戦しているんですが、『キンキーブーツ』のときは花粉症がひどくて、「高い声が出ない」って理由で泣いていました。

清水 めいめいに「このまま花粉症で本番も声が出なくなったらどうしよう……」って泣きついたよね。

田村 花粉症はミュージカル俳優にとって致命的だからね。

清水 『キンキーブーツ』の稽古前に色々試したけどあまり効果を感じられなくて……。そういえば舌下免疫療法を始めたよ。

田村 そうなの?えらい!絶対によくなるよ。

清水 まだ途中だけど、ちょっと症状は和らぐね。

田村 始めてどれくらい?

清水 一年。

田村 まだまだだよ。最低でも二年はかかるから。

清水 舌下免疫療法はめいめいのお母様がやられていて、すごく良くなったと聞いたので『キンキーブーツ』が終わった時点で始めたんです

――『超、Maria』のオファーは特殊だったそうですね。

田村 演出家の根本宗子さんとは過去にお仕事したご縁もあり、仲良くさせていただいていて、『超、Maria』の配信版を観ていたんです。めちゃくちゃ面白かったので、「私もやりたい」と根本さんに伝えていたんですが、「もう一人は誰がいい?」と聞かれたときに、「くるみんがいい」って言ったんです。そしたら私の希望を本当に叶えてくれて、そんなことって長い女優人生でも一度あるかないかの経験だと思うんですよね。

清水 私は『超、Maria』の初演をリアルタイムで観ていなかったのですが、めいめいが『ヘアスプレー』で共演したときから面白いという話をしていて、『キンキーブーツ』の稽古中にも一緒にやってみたいという話をしていたんです。ただ、女優二人のミュージカルは演劇的にチャレンジングなことですし、規模的にも集客的にも実現は難しいと思っていました。ところが、めいめいが裏プロデューサーみたいに動いてくれたおかげで、こんなに早く実現できて、すごくうれしかったです。だからオファーをいただいた時点で、絶対に成功させたいという気持ちが強かったです。

田村 めっちゃ分かる!

清水 めいめいは『SIX』というキャスト全員が女性のミュージカルにも出演していますが、それを観客として観に行ったときに、会場のお客さんが盛り上がっていたので、今回も「二人でもできるんだぞ」というのを証明したいです。