落ち着いていて余裕のある大人っぽい曲が詰まった『Coffee』
――最新ミニアルバムのタイトル『Coffee』には、どんな意味合いが込められているのでしょうか。
市川優⽉(以下、市川) 前作の『Drop』はバチバチに決めたアルバムでしたが、ちょっと背伸びをしてかっこよく見せていたところがありました。今回の『Coffee』は背伸びせず、余裕で楽しんでいるような感じです。いろんな曲調の曲が入っているところに変わりはないんですけど、大人っぽい曲もあれば、ポップな曲もあって、ドライブに最適な曲が多いんじゃないかな。大きな軸として落ち着いていて余裕のあるところが、『Coffee』というアルバム名にぴったりなのかなと思います。
愛来 新曲は私たちにとって新しいジャンルばかりで、まだ慣れていない部分もありますが、グループのコンセプトや、こういうことをやっていきたいという気持ちは明確にはできていると思います。
⼩島はな(以下、小島) 以前はライブでも「かっこよく決めて見せる」というのを意識していたんですが、最近はかっこよく見せるのはもちろん、ちょっとふざけたところを入れたりもして。ふざけるのも基礎がないとできないので、少しずつできている実感もあって。ファンの方には『Coffee』を通して私たちの変化を楽しんでもらいたいです。
――ちなみに皆さんコーヒーは飲めるんですか?
市川 私とはなは飲めます。萌花はカフェラテだったら飲めます。愛来はコーヒー全般ダメ(笑)。アルバムの発売日までに4人とも飲めるようになって、コーヒーで「発売おめでとう!」って乾杯するのが目標です。
――愛来さんは甘いコーヒーも飲めないんですか?
愛来 ほとんど飲めないです。こないだコンビニで買った甘~いカフェラテは飲めました。
市川 これまで全くコーヒーに触れてこなかったが愛来が、ちょっと前にコーヒーチョコを食べていて驚いた。
愛来 はながアイスにコーヒーをかけて食べていたので、私も真似してみたら食べられました。
小島 ほぼほぼアイスでしたけどね(笑)。
市川 私とはなも飲めるとはいえ、豆から挽くまでではないので、コーヒー専門店に入って豆から買いたいです。
小島 ちゃんとコーヒーを楽しみたいよね。
――『Coffee』には新録曲が4曲収録されていますが、聴きどころを1曲ずつ紹介してください。まずはリード曲の「Blow Your Mind」から。
愛来 アルバムのコンセプトを代表する楽曲で、“Ooh ここからエスケープ 君を連れ出したい すぐに”といった歌詞に、余裕のある大人な意味合いが込められています。振り付けもAMEFURASSHIは男の子っぽくかっこよく踊る振り付けが多いですが、「Blow Your Mind」は体のラインを強調するなど女性らしい動きを取り入れています。「ボーカルフライ」という女の子がだるそうにしゃべるような歌い方を取り入れていて、いろんな魅力が詰まった曲です。
――4曲目の「One More Time」はいかがでしょうか。
鈴⽊萌花(以下、鈴木) 歌詞も曲調もチルで、夏の海を想像させるような曲です。歌い方はファルセットを多用していて、エモさを表現しています。
愛来 私は海が大好きなので、日が暮れかけた夏の海岸で、この曲を聴きたい!
――イントロの笑い声も印象的でした。
鈴木 基本的にレコーディングは一人ずつ録るんですけど、その部分はみんなでマイクを囲んで録って、かなり苦戦しました。曲に合った可愛い笑い声が、みんなできなくて(笑)。
愛来 なかなか上品さが出なかったんです。
――5曲目の「Magic of love」は華やかなパーティーチューンです。
小島 最近のAMEFURASSHIはかっこいい系の曲が多かったんですけど、「Magic of love」は女の子らしいかわいい曲です。久しぶりの路線だったので、かわいく歌うのは難しかったですが、AMEFURASSHIのかわいいところも見たいというファンの方には、ぜひ聴いてほしいです。「コイノマホウ ダラディギドンドン」というキャッチ―なフレーズが耳に残りやすいですし、間奏部分が長いので、ライブでどんなダンスをするのか注目してください!
愛来 「イケてる女性」って感じの曲だね。
市川 レコーディングの時に、ディレクターの方から「すごく”重たい”女の子を意識して歌って」と言われたんですが、ポップな曲なんですけど、よく歌詞を見たらすごく重たい女の子で。
小島 歌詞と曲の雰囲気がだいぶ違うよね。
市川 嫉妬深い感じが意外とはなとゆづ(市川)に似てるよね。
小島 そうだね(笑)。
――7曲目「Tongue Twister」は、早口言葉が盛り込まれています。
市川 「Tongue Twister」というタイトルが早口言葉という意味で、歌詞カードが送られてきたときは、みんなで「早口言葉の曲?」とビックリして。レコーディングも一番苦戦しました。普段は歌割りが決まっているんですけど、今回は4人とも一通り録りました。1回目のレコーディングでは後半のテンポが速くなるパートは本当に呂律が回らなくて、違う日に別のテイクも録りました。早口言葉って子どもっぽい遊びみたいなイメージもあると思いますが、恥ずかしがらずにチャレンジして乗り越えよう!というポジティブなメッセージが込められています。
――ライブで再現するのが大変そうですね。
市川 生で聴くと、より良さが出るライブ映えする曲だと思います。ちゃんと本番で歌えるのかにも注目していただきたいですし、歌割りが決まっているとはいえ、本番では違うメンバーに振ることもあるので、いろんな楽しみ方ができそうです。