秋田汐梨さん、藤原大祐さんとの空気感は本当の幼馴染のようだった

――岡山県笠岡市・白石島でオールロケを実施したそうですね。

伊原 白石島に行く前から、永江監督に「すごく良い島で、この映画の世界観に合っている」とお聞きしていたんですが、本当にぴったりすぎるぐらいな景色と宿がありました。演じる上でもロケーションに助けられた部分は大きいです。

――普段は実際に営業している宿なんですか?

伊原 営業しています。普段は全然怖くないんですが、夜になって、カメラを通して宿を見るとすごく怖く感じるんです。思わず「ホラー映画の舞台になってもいいんですか?」と聞いたら、オーナーさんから永江監督に「合うと思います」と直談判したらしいです(笑)。島自体はとにかく美しくて、コンビニとかもないんです。時間が空いたら、みんなでビーチバレーや花火、カヤックをしました。合宿みたいに近くに泊まっていたので、チーム感はより出たなと思います。

――桜の幼馴染で同じ大学に通い、幼い頃から桜に想いを寄せているが言い出せずにいる真中聡を演じた藤原大祐さん、同じく桜の幼馴染・華村希美を演じた秋田汐梨さんとの息もピッタリでした。

伊原 幼馴染という関係性もあるので、クランクインの前日に私と藤原さんと秋田さんの3人で本読みをする時間を取ってくださいました。そうやって役のすり合わせができたところから撮影に入ることができましたし、永江監督もホラー要素のない日常のお芝居は、基本的に任せてくださったのでありがたかったです。

――共演者の印象をお聞かせください。

伊原 キャスト同士の仲がすごく良かったんですが、中でも秋田さんは、隣の部屋だったので、お互いの部屋を行ったり来たりしました。一緒にご飯を食べたり、空き時間があったら散歩したりして、実際の幼馴染のような親近感がありました。藤原さんはムードメーカーで、フレンドリーな方だったので、3人で和気あいあいとできて、気負わずに幼馴染の空気感を出すことができました。

――桜たちがバイトする旅館で働くフリーターで、お調子者で希美に一目惚れする岩崎公太役の松浦祐也さんも、3人に溶け込んでいましたよね。

伊原 松浦さんは普段からめちゃめちゃ面白いんですけど、お芝居でも真剣に面白いことをやられるので、すごく勉強になりつつ、みんなでワイワイする空気感が大事だなと思っていたので、楽しみながら演じました。実際に完成した映画を観たら、すごくリゾートバイトの雰囲気が出ていて。もちろんホラー部分も見どころなんですが、そういう何気ない日常風景も楽しんでほしいです。