今年はサウンドを突き詰めていけた一年だった
――ソロになって5年が経ち、ファン層の変化はありますか。
HALLCA ソロ活動を始めたばかりの頃は、Especiaの延長線上で聴いてくださる方が多かった印象なんですけど、この5年間で、いろんなところから少しずつ集まってくださった感じがあって、私の感覚的にはソロになってからのファンの方が半々ぐらいですかね。音楽好きのファンの方が多いイメージで、今でも私をアイドルとして見ている方は少ない気がしています。これまでサポートしてくれたバンドの方からも、初めてサポートしてもらったときに私が元アイドルと知らなくて、「ずっとミュージシャンかと思っていた」と言われたのはうれしかったです。
――ソロを始めた当初はソウル、ファンクなどシティポップに通じるサウンドでしたけど、徐々に音楽性も変化していますよね。
HALLCA 最近はフュージョン寄りというか、ニッチな方向性の曲もありますね。編曲はPellyColoさんやBlackstone Villageさんなどにお任せしているのですが、最近バンドでワンマンライブをすることが増えたので、バンドで映えるようなアレンジの曲もあります。
――HALLCAさん自身が編曲に関わることはないんですか。
HALLCA 基本的にイメージをお伝えしてお任せしていますが、今年7月にリリースした「Night Driver」はバンマスをやってくれているギターのクマちゃん(クマガイユウヤ)と一緒に一からアレンジを考えていきました。この一年で、今まで以上に自分で関われる部分を増やしたい気持ちが強くなっているんですけど、すごく時間もかかりますね。
――アレンジの変化によって、歌い方もより難しくなっていますよね。
HALLCA よくバンドメンバーからも「どうして歌えるの?」って言われるんですけど、もともと私はメロから作っているので、それが難しいという自覚もないんです。
――ワンマンライブのバンドメンバーはどのように決まったんですか。
HALLCA クマちゃんにお任せしているんですが、彼はHALLCAの音楽性をしっかり考えてくれてバンドメンバーを呼んでくれるので、集まっていただいたメンバーには全幅の信頼を寄せています。以前は公演ごとにメンバーを代えることもあったんですけど、最近は固定メンバーでやっていて。メンバーが代わるとサウンドの印象も全然違うから楽しいなと思っていたんですけど、同じメンバーでライブを重ねていく良さも分かってきて。私の音楽性を理解してくれているから、バンドリハで細かい注文をしても、すぐに対応してくれるから頼もしいです。
――これまでバンド活動の経験はあったんですか。
HALLCA なかったんですけど、誰かと何かをやるのって楽しいですよね。グループ時代も楽しかったし、会話をしたり、一緒に演奏をしたりすることによって、新たなインスピレーションも湧いてくるんですよね。
――最後にワンマンツアー「OUR HEAVEN」の意気込みをお聞かせください。
HALLCA 今年はたくさんワンマンライブをやらせていただいていますが、バンドメンバーの助けを借りつつ、サウンドを突き詰めていけた一年でした。一回一回を大切にして来たので、今回もしっかりと歌と演奏を届けたいです。
Information
HALLCAワンマンツアー「OUR HEAVEN」
日時:2023年11月4日(土)
場所:東京 / Chelsea Hotel(東京都渋谷区宇田川町4-7)
OPEN/17:00 START/17:30
日時:2023年11月19日(日)
場所:大阪 / 京橋Arc(大阪府大阪市都島区東野田町1-1-4 IBCビル1F)
OPEN/12:30 START/13:00
PHOTOGRAPHER:TOMO TAMURA,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI