お芝居の中で相手と心が通じあえた瞬間があるとすごくやりがいを感じる
――ドラマ以外の活動としては、11月19日に神田明神ホールにて3回目となるファンイベント「中川大輔 Fan Event 2023 -THEATER-」が開催されます。
中川 「-THEATER-」というテーマ通りに、俳優としての中川大輔をメインにしたイベントにしたいと考えています。まだ構想中ですが、例えば今まで演じてきた役を久しぶりに披露するという。どんなに人気のある役でもその作品が終わったら、基本的には二度と見ることができないじゃないですか。だからこそ、ファンイベントという限られた空間の中では、皆さんがもう一度見たいと望んでくれるものを再び演じることができたらいいなと。僕も昔の役をやってみるというのは、新鮮な感覚なので、それは挑戦できたらなと思っています。可能な範囲でその役の雰囲気を取り入れつつ、ファンの方々とお芝居をしたり、胸キュンシチュエーションを演じてみたり。観ているだけじゃない楽しいイベントにしたいです。
――俳優とファンが交流する機会は貴重ですし、参加される方がイベントに積極的に参加することで新たな一体感も生まれそうです。
中川 過去に一度だけ舞台に出演したことがあるんですけど、その舞台での演技を見た方からいただくファンレターも多いんです。だからこそ、俳優・中川を好きになってくれたのであれば、お芝居でお返しして喜ばせたいと思っています。
――プライベートに関してもお話をお聞きしたいのですが、オフの日はどういった過ごし方をされていますか?
中川 家の周りのカフェをハシゴしたり、最近はずっとフラフラしています(笑)。家にずっといるというのが耐えられないんです。イベントの準備やアンケート、台本読みは家だとすぐ眠くなってしまうので、カフェに行くんです。アイスコーヒーのMサイズ頼むと、ワンモアコーヒーみたいに安くおかわりがもらえるじゃないですか。それを延々と飲みつつ過ごしています。
――ある程度その人目のあるところで取り組んだ方が気持ちもよく効率的なんですね。
中川 あとは台本を声に出して覚えるためにカラオケにこもることもあります。ちょっと一段落ついたときや作業に飽きたら、歌を歌うことで気分をリフレッシュすることもあります。この前は、KinKi Kidsさんの『愛のかたまり』を4回続けて歌いました(笑)。
――また普段からラジオもよく聞かれていて、特にくりぃむしちゅーさんのオールナイトニッポンがお好きだとか?
中川 この前にニッポン放送でラジオ収録があったときに、くりぃむしちゅーさんのオールナイトを全部聞いているって話をしたんです。そうしたらその縁で、くりぃむさんのラジオの初代ディレクターさんや、よく利用しているオールナイトニッポンJAMというサブスクサービスの担当者さんとお話しする機会もできて、ちょっと夢のような出会いをさせてもらっています。
――新たな出会いや交流も増えているようで今後も楽しみです。現在は俳優、モデルとして活動をされていますが、どういったときにお仕事のやりがいを感じますか?
中川 モデルとして仕事をしているときは、例えば自分のSNSにアップしたいと思うような素敵な写真を撮っていただけると嬉しいです。ファッション関連の撮影で憧れのブランドの衣装を纏えたり、写真をモードにかっこよく撮ってもらえたら楽しいですし、やりがいがあります。
――俳優としてはいかがですか?
中川 なかなかないのですが、お芝居の中で相手と心が通じあえた瞬間がある……そういう現場を終えたあとの帰り道はすごくやりがいを感じながら帰ることができるんです。この『コタツがない家』の撮影中も、康彦と志織が結婚に関して大事な話をするシーンで、そのときにお互いの心が触れ合った感覚がありました。そういうすごく深いところでシンクロしてやり取りができたら達成感がありますし、やっぱりお芝居は楽しいなと感じます。それが毎回できたらもっといいんですけどね。
Information
NTV系水曜ドラマ『コタツがない家』
毎週水曜夜10:00放送中
出演者:小池栄子、吉岡秀隆、作間龍斗、ホラン千秋、富田望生、河野真也(オクラホマ)、平澤宏々路、中川大輔、野々村友紀子、石川萌香、高橋惠子、北村一輝、小林薫
製作著作:日本テレビ
小池栄子演じる主人公・深堀万里江は、上司・部下問わずみんなから頼りにされ、「彼女に頼めば離婚しない」という伝説のやり手ウェディングプランナーにして会社社長。仕事はバリバリだが家には、廃業寸前の売れない漫画家の夫とアイドルを夢見るもオーディションで脱落し、人間不信になってしまう息子、さらには熟年離婚を言い渡され1人になった父親も来てしまい3人のダメ男を養うハメに。「よくもまあ毎日トラブルを起こせるもんだ!」と3人のダメ男たちとの日々にてんやわんやな万里江。だが、ときにはその温もりに涙しそうになりながら、新しい家族の形を探していく。
PHOTOGRAPHER:TOSHIMASA TAKEDA,INTERVIEWER:TETSU TAKAHASHI