スタプラ研究生になるまでの経緯

――この世界に入ったきっかけから教えてください。

安井泉妃(以下、安井) お母さんと原宿に行ったときに、スカウトの方に声をかけていただきました。その日は他の事務所さんからも幾つかスカウトしていただいたんですが、私は朝ドラの「半分、青い。」が大好きで、毎朝ヒロインの永野芽郁さんに癒されてから、学校に行ってたんです。それでスターダストに永野さんがいることを知って、面接を受けました。

――アイドルには興味があったんですか?

安井 歌番組で見る程度だったので、あまり詳しくなかったですし、自分がアイドルになるとは考えていなかったです。ダンスの経験もなかったので、スタプラ研究生になってからは、一人だけ振りの覚えが遅くて。歌にも自信がなくて、一人で歌うことができなかったんです。レッスンを重ねていくうちに何かが吹っ切れて、気づいたら一人で歌えるようになりました。

――周りから見ても、初期の安井さんはそんな感じでしたか?

白石るり(以下、白石) そうですね。最初の頃は本当に緊張していたので、「頑張れ、頑張れ」って声をかけていました。

安井 みんなにエールをもらっていました(笑)。歌もダンスも上手くできなくて、よく号泣してましたね。

黒坂美羽(以下、黒坂) でも当時は、みんな似たり寄ったりで。先日、初期の動画を見返したんですけど、全員動きがチマチマしていました(笑)。

白石 私は小さい頃からテレビを見るのが大好きで、音楽番組などでアイドルさんたちを見ているうちに、AKB48さんが好きになって、私もアイドルになりたいと思うようになりました。中学1年生のときに、たまたま手に取った雑誌で「スターオーディション」をやっているのを見つけて応募したのが、この世界に入ったきっかけです。

――歌やダンスの経験はあったんですか?

白石 幼稚園の頃からK-POPも好きで、ずっと家で歌って踊っていたんですが、幼稚園の年中から小学6年生までヒップホップを習っていました。

――スターオーディションでは、どんなことが印象に残っていますか。

白石 そのときに習っていたヒップホップダンスを披露して、歌はあいみょんさんの「マリーゴールド」を歌いました。お母さんも一緒に来てくれたんですけど、緊張しすぎて上手くできなくて、終わった後に「オーディションのことは聞かないで」と言いました(笑)。だから合格と聞いたときは驚きました。

黒坂 私も友達と原宿に行ったときにスカウトしてもらったんですが、幼稚園の頃から二次元が好きだったので、「アイカツ!」や「ラブライブ!」は見ていましたけど、三次元のアイドルさんには触れていなかったんです。だから芸能界のことは全く分からなかったんですが、お母さんに言ったら、「ぜひやってほしい」と言われて、スターダストに入ることになりました。

――歌とダンスにも興味はなかったんですか?

黒坂 ダンスはチアとバレエをやっていました。ただバレエは幼稚園から始めて小学生で終わり、チアも小学生から始めて小学生のうちで終わりました(笑)。飽き性なんです。

――ダンス経験はスタプラ研究生でも活きていますか?

黒坂 チアで学んだステップは活きているんですが、バレエのほうは……。よくバレエをやっていると体が柔らかくなるって言うじゃないですか。でも気づいたらスタプラ研究生の中でも一、二を争うほど体が硬くて。

白石 本当に硬くて、背中を押してあげても、すぐに「痛い!」って起き上がっちゃうんです(笑)。

黒坂 バレエをやっていたときから体は硬かったんです(笑)。

――青山さんは3歳から子役をやっていたんですよね。

青山菜花(以下、青山) そうです。小さい頃は本当に人見知りで、幼稚園でも一人で遊んでいるようなタイプでした。だからお芝居のレッスンでも泣くことが多かったんです。最初の頃はやらされている感が半端なかったんですけど、経験を積んでいくうちに、自分から演技をやりたい、オーディションを受けたいと思うようになりました。

――青山さんは白浜あやさんと共に、小学生で2019年結成のアイドルグループ「B.O.L.T」のメンバーになります。

青山 演技のオーディションだと思って挑んだら、「アイドルをやってみませんか?」と言われて。お姉ちゃんがももクロさんのファンで、その影響で、ももクロさんの曲を聴いたり歌ったりするのが好きだったので、後先を考えずに「やります!」って即答しました。最初は分からないことばかりで、いつもお姉さんメンバー(内藤るな・高井千帆)に質問ばかりしていました。

――昨年4月でB.O.L.Tは解散しますが、どういう経緯でスタプラ研究生に加入することになったのでしょうか。

青山 解散が決まって、スタッフさんからお芝居とアイドルどちらの活動をやりたいか聞かれたんですが、一か月ぐらい悩んで。私はアイドルというお仕事が大好きでしたし、もっとステージで踊って歌いたい、この先もファンの方と関わっていきたいという気持ちで、スタプラ研究生に入らせていただきました。