柏木由紀卒業、総監督交代…新時代の始まりを感じさせた春コンサート

――3月16日・17日の春コンサートが終わって、総監督の引き継ぎも、もう完全に終わった感じでしょうか?

向井地美音(以下、向井地) はい。もう完全に、なるちゃんに引き継ぎました。春コンのリハーサル期間ぐらいから結構任せつつ、私は隣で見守るみたいな形でやっていて、春コン2日目からはもう本当に全部をなるちゃんにやってもらいました。リハーサルの朝の挨拶とか、円陣とか、MCのまとめとか。もう言うことないぐらい完璧にやってくれました。

倉野尾成美(以下、倉野尾) いやいや…。春コンまで落ち着かなくて、ずっとソワソワしていたんです。でも、改めて、自分が総監督になるって決めた日から、総監督の仕事ってなんだろう?って、おんさんの動きをすごく見るようになっていました。

向井地 観察されてたんだ(笑)。

倉野尾 どういうことをしているんだろう…って。リハーサル期間中とかも、現場の流れが良くなる方法を自然にやっているなっていうのをすごく感じて、私は言うか言わないかを悩んで、まぁいっか…って思ったりとか、自分が言っていいのか悩んだりして諦めることも何回かあったんですけど、おんさんは、ちゃんとメンバーが良くなるように、現場が良くなるようにっていう方向を選んで、それを発言してまとめている姿を見て、遠慮してたら駄目だなって、本当に勉強になりました。引き継ぎ期間が3ヶ月あって良かったなって思います。

――そんな3ヶ月の引き継ぎ期間を経て迎えた春コンサート、改めていかがでしたか?

向井地 AKB48の時代の変化の瞬間が、この2日間に詰まっていたなと思います。1日目は、ゆきりんさん(柏木由紀)の卒業コンサートで、先輩達も沢山来てくださって、自分が後輩だった時とか、テレビで観ていた時のAKBを思い出す、懐かしい空気感もあってすごく楽しかったですし、ゆきりんさんの17年って、改めてすごいなって、重みも感じました。

――そんな中、向井地さんにとっては、その日が総監督最後の日になったわけですけど、コンサートは楽しめましたか?

向井地 楽しめました。ゆきりんさんから、卒業する時は、総監督のみーおんに隣で見守っていて欲しいって言って頂いていたので、その日を最後にしようって決断していたんです。もっと前に引き継ぐという選択肢もあったんですけど、ゆきりんさんの卒コンまでやり切れて本当に良かったなと思います。

――逆に、倉野尾さんは、1日目と2日目でプレッシャーも全然違ったと思いますが、楽しめましたか?

倉野尾 1日目は、安心感のあるおんさん総監督のもとでの、ゆきりんさん卒業コンサートということで、楽しく見送りたいっていう気持ちでいっぱいだったんですけど、やっぱり、次の日のことも考えてしまって…。いよいよ、明日から私が総監督になるんだって、そわそわが始まって、ちょっと気が気ではなかったですね。でも、本当にお世話になった先輩なので、ゆきりんさんが一番楽しいって思えるようなコンサートをみんなで作れたなと思います。

――1日目の夜や2日目の朝は、どんな心境でしたか?

倉野尾 1日目のコンサートが終わって、帰りながら、明日のコンサートで何を言おうかとまとめ始めて、そこから寝るまでは、ずっと考えては覚えることを繰り返していました。で、2日目は、朝からすごく目が冴えちゃって、でも、その気張っている感じが、自分にはちょっと心地いい部分もあって…。本当にいい緊張感だったのかなとは思います。

――向井地さんは、春コン2日目、倉野尾さんのどんな姿が印象に残っていますか?

向井地 『フライングゲット』の直前に、待っている場所が一緒だったんですけど、メンバーがワイワイ喋っている中、なるちゃんだけ、ずっとブツブツブツブツ何かを喋っていたんですよ。頑張って、スピーチの練習をしているんだなって思って、嬉しく思いました。緊張とか不安な感じを、みんなの前では全然出さないで本番当日を迎えていたし、リハーサル期間中も、本当に当たり前のようにみんなを引っ張ってくれていたので、そこまで気負っているとは思ってはいなかったんですけど、その姿を見て、なるちゃんなりに、やっぱりプレッシャーを感じながら、この役職を引き受けてくれたんだなって感じました。最後のスピーチも本当にしっかり喋っていて、サプライズの発表もたくさんあったので、それを1個1個まとめるのって本当に大変なんですけど、各方面に気を配ってコメントしつつ、しっかりまとめている姿を見て、あぁ、もう安心だなって思いました。

倉野尾 見守ってもらえていて、嬉しいんですけど、スピーチの練習姿だけは見せたくなかったですね。

2人 (笑)