総監督の引き継ぎを終えて…お互いへの思い | AKB48 向井地美音・倉野尾成美「なるちゃんらしく前に立って欲しい（向井地）・おんさんになれないのは分かってる。自分らしく引っ張っていきたい（倉野尾）」INTERVIEW

総監督の引き継ぎを終えて…お互いへの思い

――ここからは、少し今後のお話を。まず、向井地さんは、これからAKB48の1メンバーとしてどのような活動をしていきたいですか？

向井地　肩の荷を下ろして、1人のアイドルとして楽しんでね！って、メンバー全員からも言ってもらえたり、ファンの方からも言ってもらえたりして、すごく温かいなと感じつつも、1人のメンバーとして楽しむって、どうやってやるんだっけ？みたいな（笑）。総監督を5年もやっていたので、楽しみ方を忘れちゃっている部分もあるんですけど、自分の素直な気持ちを発信していくっていうことが、今までよりも出来るようになると思っています。あとは、逆に、なるちゃんが立場上言えないこととかを代弁出来るような存在になれたらいいなとは思っていますね。私の時は、ゆきりんさんがそれをずっとやってくれていたんです。一番上の先輩っていうことで、スタッフさんに言いにくいことを言ってくださったり、ある時は戦ってくださったりとか…。だから、それが、自分がこれから目指す目標かなって思います。

――それは、明確で、素敵な目標ですね。

向井地　はい。改めて、今後の目標は「ゆきりんさんのような先輩になりたい」です。やっぱり、ゆきりんさん自身が、本当にAKB48が大好きで、アイドルが大好きで、誰よりも楽しんでいたし、いつでも一番明るくて、一番元気だったのがすごく印象的だったので、私もそういう風にアイドルを全力で楽しめたらなって思っています。

――では、倉野尾さん、4代目総監督として、これからのAKB48をどのようなグループにしていきたいですか？

倉野尾　今回のコンサートで、19期生のパフォーマンスを観ていたら、すごく親心みたいな、なんかそういう目線になってしまって…。

向井地　分かる。超可愛いよね。

倉野尾　こんな風に、可愛い後輩メンバーのことを見守る日が来たんだなっていうのを、今回の春コンではすごく実感したんです。総監督っていう立場ももちろんそうですけど、シンプルに、活動歴が10年目を迎えたので、長くやらせて頂いているんだなっていうのも実感しましたし、未来は明るいと思わせてくれるような後輩が沢山いることも心強く受け止めています。本当に時代が変わっていくタイミングなので、正直、不安な気持ちもありますけど、でも、今はチーム制とかはなく、みんな頑張ってAKB48を盛り上げていこうっていう時期なので、もう先輩も後輩も関係なく、メンバー全員で切磋琢磨していけたらなと思います。とにかく、元気で明るくてかわいい…、うん、アイドルってそういうものだと思うので、いつでも元気を届けられるような存在であり続けられるように、私達も楽しみながらアイドルを頑張っていけたらなと思いますし、総監督として、そんな新生AKB48をちゃんとまとめて、引っ張っていけるように、自分なりに頑張っていけたらなと思っています。

――力強いコメントを頂きました。それでは、本当に最後に、お互いへのメッセージを頂いて締め括りたいと思います。まずは、3代目総監督の向井地さんから4代目総監督の倉野尾さんへメッセージをお願いします。

向井地　本当にもう何も心配はしていないです。私はただ親のような気持ちで見守っているので、なるちゃんらしく、やっていって欲しいなと思っています。私の時も、横山さんから同じように言ってもらって安心したので、とにかく、なるちゃんらしく、思うがままに前に立っていてくれれば、もうそれがなるちゃんの総監督像になっていくと思うので、気負い過ぎずに頑張って欲しいなと思います。これから楽しませて頂きます（笑）。

倉野尾　最後の言葉だけ、ちょっと怖かったです…（笑）。

――では、逆に、倉野尾さんからも、向井地さんにメッセージをお願いします。

倉野尾　改めて、5年間本当にお疲れ様でした。今はまだ本当に頼ることばっかり考えているし、これからもおんさんがいてくれる…っていうのはすごく大きいので、頼らせて欲しいけど、いずれは、本当に大丈夫って思ってもらえるような存在になれるよう頑張っていきたいと思います。おんさん、これからも、よろしくお願いします。

向井地　よろしくお願いします。

倉野尾　なんか、照れる…。

2人　（笑）

PHOTOGRAPHER：TOMO TAMURA,INTERVIEWER：ATSUSHI OINUMA