6人体制になって結束力が深まり、将来のビジョンが見えてきた
――どういう経緯で、この6人は集まったんですか。
陽菜 プロデューサーがご縁を大事にしているので、オーディションではなく、メンバーそれぞれが共通の知り合いを通じてプロデューサーとお会いして、直接お話をしてという感じです。最初に声をかけていただいたのが私で、時期は2022年9月。その頃は何人組のグループにするかも決まっていませんでした。ただ、やりたいのはアイドルグループではなく、ダンス&ボーカルグループだと。「最後の挑戦としてかっこいいグループを作ろう」と仰っていて。それを聞いて、ぜひともやらせてくださいとお伝えしました。
絢女 その翌月ぐらいに私も声をかけていただいて、実際に決まったのが12月です。私と陽菜が初期メンで、他に3人いたんですが5人でデビューしました。
――現在の6人体制になるまでは、どのような変遷があったのでしょうか。
未愛 私が入ったのは去年の12月ぐらいです。
友紀 今年1月に私と、別の子の二人で加入したんですが、もう一人は一か月で辞めてしまいました。その後、初期メンの卒業などがあって、そのタイミングで栞衣来と朱梨が加入して、5月から今の6人体制になりました。
――結成当時と今でコンセプトなどに変化はありますか。
陽菜 プロデューサーが結成当時から「コンセプトにとらわれないガールズグループ」と仰っていて、メンバーの入れ替わりもありましたし、いい意味で模索しながら、進化し続けているグループだと思っています。この6人で活動を始めて2、3カ月なんですが、本当に仲が良くて、結束力が深まった実感があって、将来のビジョンが見えてきたなと思います。
――確かに仲の良さは伝わってきます。
陽菜 私と栞衣来は同級生で、高校時代からの知り合いなんです。それでプロデューサーに紹介したという流れもあります。
――未愛さんは、いつぐらいにグループに溶け込めたなと感じましたか。
未愛 一番年下だったので、猫を被りまくっていて(笑)。今年2月に5人体制になったときに、ようやく心を開けるようになって、今は素を出せるようになりました。
絢女 当時は猫を被っているとは感じなかったんですが、今の未愛を見ていると、確かに素を出せていなかったのかなと感じます。
――友紀さんが加入したときはいかがでしたか。
友紀 その当時は“ピリピリ”どころか“ビリビリ”で(笑)。今とは運営チームが違っていたというのもあって、メンバーの結束力も今ほどではなかったです。私自身、人生最後のチャンスという覚悟で加入したので、「やるしかない!」という気持ちでビリビリしていました。でも仲良くないと出せない空気感があるので、みんなと話すようになって。そのうち環境も変わって、どんどん楽しい雰囲気になっていきました。
栞衣来 私たちが加入したときは、そのビリビリが一切なくて。加入前にリリイベなども見させていただいたんですが、すごく楽しそうだなという印象でキラキラしていました。
陽菜 二人は馴染むのも早かったですね。
――今お話を聞いていると、過去にやって来たダンスのジャンルはバラバラですよね。
陽菜 それぞれ得意なジャンルは違います。
友紀 この中だと、私と未愛は踊り方が似ていて、やってきた系統も近いんですが、未愛はジャズ寄りで女性的、私は男性の先生に習ってきたので結構ゴリゴリしてます。
絢女 私はテーマパークダンスでバレエなどをやってきたので、みんなとは毛色が違っていて、最初はレッスンも大変でした。
栞衣来 私は4歳の頃からダンスをやってきたので、一通りのジャンルは経験しました。
朱梨 やっぱり私はK-POPの影響が強いと思います。
陽菜 ずっとアイドルグループにいたので、そんなにダンスのスキルはなかったんですが、Nizi Projectを受けたときに相当K-POPの研究をしました。
――今もダンスは一つのジャンルに縛られていないのでしょうか。
陽菜 曲によって変えています。7月9日にリリースした1stミニアルバム『BEYOND THE HORIZON~勝者の宴~』収録の「stay with me」もガールズヒップホップで、今までのINSPIREの楽曲とは全然違うので、ダンスのジャンルも新しかったです。