決意の2ndミニアルバム『vivid UK』では彩り豊かな楽曲を「鮮明」に

――最新の2ndミニアルバム『vivid UK』は、前作の1stミニアルバム『UK』以来となる約3年ぶりのリリースに。その間には、10年以上を過ごしたApeaceの活動終了もありました。

UK グループ時代のソロ活動とは、気持ちが変わってきました。コロナ禍の影響もあってApeaceが終了したのは残念でしたけど、今もメンバーとは連絡を取っているんです。一緒にご飯を食べながら「おたがいの道を頑張ろう」と励まし合ったり、心は繋がっているし、グループの思い出も大切にしながら、UKとしての道を進んでいます。

――前作のタイトルではシンプルにソロ名義の『UK』を冠していましたが、最新作では「鮮明」を意味する「vivid」を加えています。

UK 色んなカラーをファンのみなさんに見せたかったんです。例えば、僕のイメージに近いリード曲の「follow me」は一番好きな色の白で、反対に、全編英語の歌詞である「Over Killed 」は黒ですね。(インタビュー時点では)ステージ未披露の「DARA」は、紫に近いかな。韓国で使われる催眠術のかけ声をタイトルにした作詞曲「RED SUN」はその通りの赤で、もう一つの作詞曲「Sky」は空を連想したので、青です。

――リード曲の「follow me」はMVもあって、UKさんが街中の様々な場所で軽やかに踊っています。

UK 彼女とのデートを想像しました。全編にわたって、ファンのみなさん“UinKちゃん”に「ついてきて」というメッセージを込めているんです。僕が草むらで横たわっているシーン(2:06頃)は、特にデート感がありますね。みなさんに「アイスクリームを食べさせたい」とか、そんな思いが表れているし、ソロアーティストとしての新しい一面を見せながら、近い距離感も大切にしていきたいです。

――親近感ある「follow me」と対照的で激しい「RED SUN」の2曲は、7月11〜14日にフランス・パリで開催された「Japan Expo Paris 2024 」のステージで初披露しました。

UK 奇跡を見たんです。フランス公演は初で、ステージに立つのも久びさでしたし、本番では焦りもありました。でも、一生懸命に頑張れば素敵な結果が待っていると学んで。初日はお客さんがたった1人しかいなかったのに、最終日には、1000人以上のお客さんに集まっていただいたんです。あきらめずに続ける大切さ、ファンのみなさんとの絆を強く感じられたし、どんな状況でも全力を尽くしてステージに立ち続けたいと覚悟ができました。

――その後のリリースイベントへの糧に。ちなみに、フランスではプライベートでの時間も満喫できましたか?

UK 最終日のステージを終えて、マネージャーさんと一緒にパリを満喫しました。“とりモ”をして。

――“とりモ”とは…?

UK ああ、“とりあえずモナリザを見る”です(笑)。ルーブル美術館では、ミロのビーナスも見ました。ありがたいことに、現地で通訳を務めてくださった方が、プライベートの時間を使って現地を案内してくださったんです。特典会での振る舞いを見て「感動したので」とおっしゃってくださったのがうれしくて、思わぬ繋がりが生まれると実感できたし、出会いを大切にしたいと改めて思いました。