木下百葉は今までの『教場』シリーズにいなかったキャラクター
――シリーズ初の映画化で2026年に2部作として公開される『教場 Reunion / Requiem』ですが、出演が決まった時のお気持ちからお聞かせください。
大原優乃(以下、大原) 過去シリーズを全部拝見していたので、お話をいただいた時はすごくうれしかったです。「あの制服に袖を通せるんだ!」という喜びがありました。過去作よりもメインキャストの生徒役が多いので、その中で埋もれないように、自分の役どころの色付けをしっかりしなくちゃいけないなという責任も感じました。

――撮影期間はどれくらいあったのでしょうか。
大原 撮影自体は4カ月ほどだったのですが、その前に準備期間が2カ月ありました。警察学校が舞台なので、劇中も訓練シーンが多くて、本番と変わらない訓練を受けました。監修の方がいらっしゃって、細かく教えてくださったんです。訓練期間中は個人的に違う舞台の本番もあったので、体力的にもハードでした。舞台の本番に行って、『教場』の訓練に行ってという日々を送っていて、階段で足が上がらなくなって大コケしたことがあるくらい、体力的に削られていました。
――生徒役の皆さんの足並みをそろえるのも大変そうですね。
大原 一日中、行進をする日もありましたし、共演者の皆さんと息を合わせるシーンが多くて、話し合いを重ねながらやりました。動きが揃わないことでNGを出すのは現場にも失礼なので、撮影の合間を縫って、みんなで号令をかけて練習をしていました。
――特に大変だった訓練のシーンは?
大原 10キロの盾を持って走らないといけないシーンが一番大変でした。あと真夏に、冬服の警察の制服を着ての撮影で、常にヘルメットと帽子もかぶっているので、熱中症予防は本当に大変でした。出演者が多いので体調管理は各自で必死にやっていました。
――生徒役で親交のある方はいらっしゃいましたか。
大原 井桁弘恵ちゃんは以前も共演していたので、撮影の合間にご飯にも行きました。私は人見知りなので、初めましての方が多い中で弘恵ちゃんは心強い存在でした。
――大原さんが演じた木下百葉は、どんなキャラクターなのでしょうか。
大原 一言で言うと、「結婚願望の強い女性」です。劇中で着る服の大半は制服とジャージなのですが、他の生徒はシンプルなジャージを着ているのに、百葉だけピンクのジャージを着ているんです。そのジャージの色味だけでも、彼女のキャラクター性が出ているので、そういうところからも役作りを進めていきました。
――主人公の鬼教官・風間公親を演じる木村拓哉さんと共演して、どんな印象を抱きましたか。
大原 お芝居で共演させていただくのは初めてだったのですが、木村さんの立ち振る舞いや呼吸の一つひとつで、現場の空気感が変わるんです。『教場』という大きな作品を背負って、ずっと真ん中にいてくださったので、とても心強かったですし、「お芝居で返さなくちゃいけない!」という緊張感が常にありました。

――中江監督の演出はいかがでしたか。
大原 一人ひとりと細かく話し合って、真摯に向き合われている印象でした。私自身、脚本をいただく前から面談のお時間をいただいて、ご自身の目で人となりを見て、役と照らし合わせてくださいました。本番でも、私のことを信じて粘ってくださったシーンがあって。なかなか上手くできずに悔しい部分もあったのですが、そんな私を育ててくださったという感謝の気持ちが強くあります。
――作品の見どころをお聞かせください。
大原 同世代のキャストの方々と約半年間ご一緒させていただいて、役としても自分としても切磋琢磨できた時間だったので、みんなで一丸となって汗をかいた姿が映像から伝わるような作品になっていたらいいなと思います。役どころとしては、今までの『教場』にいなかったキャラクターなので、百葉の危うさみたいなものがどう映像になっているのかを楽しんでいただきたいです。
