「ギャルやけど、ギャルだけじゃあかんな」と意識が変わった
――テレビの仕事はどういうきっかけで増えていったんですか。
ゆうちゃみ 自分でも分からないんですよ。いろいろな雑誌のモデルをやって、『egg』を卒業して、気づいたらテレビにめっちゃ出ていて。一気に仕事が増えたから、何がきっかけだったのかも曖昧で……。おそらく、かまいたちさんと指原(莉乃)さんが司会の『超無敵クラス』(日本テレビ)に出始めたあたりで、いろんな人に知ってもらえたのかなと。

――『超無敵クラス』には同世代のタレントやインフルエンサーが多数出演していましたが、ゆうちゃみさんは目立っていた印象です。
ゆうちゃみ いろんな人たちが出る中でも、やっぱギャルは目立つから、努力する前に受け入れられていくみたいな感覚がありました。だからバラエティーは難しいなと感じていて。何を言えばいいか分からないし、ギャル語を言ってもおじさんたちには伝わらないし、「なんなん?」ってなった時期もありました(笑)。でも、やっていくうちに、いろんな先輩の姿を見ながら学んでいきました。
――当時とはバラエティーに臨む意識も変わりましたか。
ゆうちゃみ かなり変わりました。ギャルやけど、ギャルだけじゃあかんなと思って、時事的な勉強を始めたり、言葉の勉強をしたり、新聞を読んでみたり。ほんまに最初は何も知らなかったから、「こんなに知らないことがあるんだ」と自分でも驚きました。
――芸人さんとの共演も多いですが、もともとお笑いは好きだったんですか。
ゆうちゃみ 大好きです。地元が大阪なので、毎週テレビで吉本新喜劇を見ていました。そういえば小学4年生の時に、なんばグランド花月に行ったんですが、壇上に上げられたんです。確か座長が小籔(千豊)さんで、(山田)花子さんもいらっしゃったんですけど、みんなでずっこけるみたいなことをやった記憶があります。
――今ではプライベートでも芸人さんと親交があるんですよね。
ゆうちゃみ とにかく面白い人が大好きで。見ているだけで楽しいし、お笑い芸人さんは職人、匠の技ですよね。フジモン(藤本敏史)さんや信子ちゃん(ぱーてぃーちゃん)と、プライベートで飲ませてもらうこともあるんですが、普段からボケていて、それがすごすぎて、めっちゃ勉強になるし、憧れますね。
――ゆうちゃみさん自身はボケとツッコミどちらですか。
ゆうちゃみ どっちなんやろうな……。妹と話している時は、妹がボケて、私がツッコむことが多いんかなと思います。

――初めて俳優としてのオファーがあった時は、どんな気持ちでしたか。
ゆうちゃみ 「オファーをいただいたらやるっしょ!断る理由もないし」みたいな気持ちでした。でも初めてドラマの現場に行く時は怖かったですね。ただ、初めてのドラマはギャル役だったから、「ゆうちゃみのままでやってください」と言われて、じゃあ「私が正解やん!」みたいな。セリフや動きが合っているのかも分からないから不安やったんですけど、監督が入念にすり合わせてくれたおかげで何とかできました。その後も、キャバ嬢役、ギャル役、ゆうちゃみ役と続いたんですが、今回の『アギト-超能力戦争-』は全く違う役柄だったから、余計にプレッシャーでした。
――最後に完成した『アギト-超能力戦争-』を初めて観た時の感想を教えてください。
ゆうちゃみ まず東映のオープニング映像で始まって、エンドクレジットで自分の名前が出てきた時は、「映画館でずっと観てきたスクリーンに自分がいる!」と心に響きました。自分の演技は恥ずかしくて直視できない部分もありましたけど、要さんをはじめ、キャストの方々が素晴らしいお芝居を繰り広げていて、さすがやなと。『仮面ライダーアギト』のテレビ放映は私が生まれた年なんですが、それから25周年という節目の年に、この作品に携われたことがエモいなと思いました。「ヤバくね?飛び級しすぎじゃない?」みたいな(笑)。
Information

『アギト-超能力戦争-』
2026年4月29日(水・祝)より全国公開
要 潤
ゆうちゃみ 藤田瞳子 山崎 潤 柴田明良
秋山莉奈 田辺季正 駒木根隆介 今井悠貴
岩永洋昭 鈴之助 青島 心 金田 哲(はんにゃ.)
升 毅 ベッキー 樋口隆則
賀集利樹
原作:石ノ森章太郎
監督:田﨑竜太
脚本:井上敏樹
音楽:佐橋俊彦
©2026「劇場版アギト」製作委員会 ©石森プロ・東映
半凍死、半焼死――相反する死が、一つの遺体に刻まれていた。誰も見たことのない、理解を超えた“不可能犯罪”。警視庁未確認生命体対策特殊武装班=通称Gユニットが事件解決に動き出す。だが、その最前線に立つべき男、氷川誠の姿はなかった。「一番必要なのは……氷川誠。」運命は動き始める。そして、静かに“新たな進化”が始まろうとしていた。
PHOTOGRAPHER:TOSHIMASA TAKEDA,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI,HAIR&MAKE:KITA(Nord),STYLIST:古川燿
