本物の先生と生徒みたいなコミュニケーション

――撮影ではどんなことを意識していますか。

大島 監督から、お腹からしっかり声を出すという指導をしていただいて、これまで私がやってきたお芝居とはちょっと違っていたので、「GTO流」の表現方法に慣れるまで少し時間がかかりました。ですが撮影していく中で、だんだん分かってきて、百花に対する理解も深まって、演じやすくなってきました。

西浦 稽古期間に監督や脚本の遊川和彦さんから、「大翔はスポーツマンで、真摯に相手と向き合うからこそ、真っ正面からぶつかって問題が起きたり、葛藤が増えたりする」と言っていただいたので、スポーツマンならではの真摯さと、男としてのかっこよさを意識して演じています。

――西浦さんはキャリアが豊富な生徒役のキャストが多い中で、プレッシャーもあったのではないでしょうか。

西浦 もちろんキャリアは大事ですし、大きな武器になるものですが、撮影に臨むにあたって、そこは一旦取り払おうと思いました。「GTO」という歴史のある作品に携わらせていただく以上、俳優歴どうこうでパフォーマンスが変わってはいけないと思って、クラスメイト全員との関係性をフラットにして、「ここで負けてられない」という気持ちにシフトしました。

大島 心乃助くんと共演していて感じるのは、いつも一生懸命で、それが周りにも伝わるんです。他の生徒のメイン回を撮影している時でも、積極的にモニターを見ていて、常に気合が入っているのでその姿勢をとても尊敬しています。

西浦 皆さんよりも吸収する量を2倍、3倍にしていかないと置いていかれるという危機感もあります。

――大翔はサッカー部でキーパーを務めていますが、実際にサッカーをやっていた時、どこのポジションだったんですか。

西浦 僕はボランチだったので、役とはいえ、初めてキーパーをやってみて、ものすごく大変でした(笑)。全身でボールを止めるとか、大胆なアクションもぶっつけ本番でやったので難しかったです。選手役として、本物のサッカー部の方にも協力していただいたんですが、みなさん上手いからシュートの威力もすごいし、容赦なく打ってくるんです。けど止められないと大翔としての説得力がなくなってしまうので、必死にボールに向かっていました。

――大島さんも百花のメイン回である4話で、体当たりの演技を披露していました。

大島 雨の中を百花が走って逃げるシーンです。本当に危ないところはスタントの方がやってくださったのですが、自分でもびしょ濡れになりながら転がるようなアクションをやったので大変でした。ですが、そうやって熱量をぶつけるのがGTOならではだなと感じました。あとは4話で反町さんと私の1対1のシーンがあって、私が動きもお芝居も上手くできなくて、何回もやり直しがあったんです。どうしていいか分からずに考え込んでいたら、反町さんが「ゆっくりやれば大丈夫だから」と言ってくださって、その言葉で落ち着くことができました。反町さんはカメラが回っていない時も、鬼塚先生のように熱くて、生徒たちと同じ目線に立ってくださるんです。

西浦 鬼塚先生としてももちろんそうですが、反町隆史さんという存在自体にオーラがあって、本当にかっこいい方なんですよね。主演として常に引っ張っていってくださるので、「この人のもとでやっていたら大丈夫だ」という信頼感があります。

大島 心乃助くんは、反町さんからかけていただいた言葉で、すごくうれしかったことがあるんだよね。

西浦 そうなんです!反町さんから、「今何歳なの?」と聞かれて、その時16歳だったので「16歳です」と答えたら、「大人っぽいね」と褒めていただいたんです。大人の色気がある反町さんからそう言っていただいて、心からうれしかったです。あとサッカーのシーンを撮影している時に、「どこのポジションだったの?俺もサッカーをやっていたんだよ」と話しかけてくださって、カメラが回っていないときも一緒にボールを蹴ってくださって、本物の先生と生徒のようなコミュニケーションを取ってくださったのも印象深いです。