6人という限られた登場人物で繰り広げられる会話劇に身震いした
――PARCO PRODUCE 2026『アメリカン・ドリーム』のオファーがあった時のお気持ちからお聞かせください。
中川大志(以下、中川) これまで大河ドラマをはじめ、三谷(幸喜)さんが脚本を手掛けた映像作品に幾つか出演させていただきました。どれも思い入れのある役だったので、またお仕事させていただけることが純粋にうれしかったです。かつ演劇というフィールドで三谷さんとご一緒できることもワクワクしました。

――共演者は豊富なキャリアで、数々の舞台で活躍されている方ばかりです。
中川 今回は6人という限られた登場人物で繰り広げられる会話劇、かつ大先輩方ばかりということで、身震いしたというか、こんな豪華な面々の中に、かなり下の世代である僕が入って、一緒にお芝居を作っていける機会はなかなかありません。会話劇ということで、登場人物たちのぶつかり合い、会話のやりとりで、お客さんをのめり込ませなくてはいけない構成なので、怖さみたいなものもゼロではありませんでした。でも、それ以上に、こういう座組に参加させてもらえて、一緒に作品作りができることの高揚感が大きかったです。
――脚本を読んだ印象はいかがでしたか。
中川 三谷さんが長年描きたかった、思い入れのあるテーマだと思いますし、初めて脚本を読んだ段階から、思いや熱量がひしひしと伝わってきました。1940年代・50年代のアメリカ・ハリウッドが舞台になっているんですけど、あまり馴染みのない時代なので、歴史的な背景もほとんど知らなくて。まずは脚本に描かれている、この時代に起きていたのがどんなことだったかを、勉強するところから始まりました。作中では詳細に明言されていないんですが、この作品に登場する映画人のキャラクターたちには、実在のモデルとなっている人物がいるんです。この時代の映画を観たり、その時代に関連する書籍を読んだりと、彼らの歴史を調べ出すとすごく面白くて、演じる上での手助けになればいいなと思いながら勉強している毎日です。

――それぞれのキャラクターに、どのようにスポットが当たっていくのでしょうか。
中川 反共産主義という時代の流れの中で、共産主義者たちがアメリカ国内において標的になり、ハリウッドという業界にも矛先が向いていくんです。僕と浅野(雅博)さんが演じるのは、非米活動委員会といって、共産主義者たちを調査していく機関の人間です。そんな非米活動委員会の人間と、監督であったり、脚本家であったり、俳優であったり、映画関係者の人たちが、ハリウッドの業界内にいる共産主義者たちを洗い出していくという構図で、彼ら一人ひとりが面談を受けていくような、やりとりが繰り広げられます。
