共演する前から、南沙良さんは素敵な声をしているなと思っていた

――主人公・ステラを演じる南さんの印象はいかがでしたか。

長谷川 南さんのことはドラマや映画を通じて以前から存じ上げていて、物静かなイメージがあったので、「ちゃんと会話できるかな」「どんな話をすればいいんだろう」と思いながら現場に行ったんです。実際にお会いしても、やはり物静かな方だったんですが、アニメが大好きだとおっしゃっていて、「どんなアニメが好きなんですか?」とか、ちょっとした雑談も交えながら一緒に録りました。

――俳優さんと共演して、声優さんとの違いは感じましたか。

長谷川 やっぱり役者さんならではの表現の仕方があって、映像のお芝居は自分の身体で表現するので、アニメーションとはテクニックが違うんですよね。だから南さんは普段のお芝居を、どう声だけに落とし込んでいくかを考えて、ディレクションを受けながら奮闘されている姿が印象的でした。

――アフレコはどういう形で行われたんですか。

長谷川 最初は私と南さんに加えて、ステラと近しい関係のキャラクターを演じる声優さん2人の計4人で録りました。途中からは南さんと2人で収録させていただきました。4人の時は、南さんにとっては馴染みのない現場だろうから、少しでもリラックスしてもらえたらと私たちで空気感を作りながら進めていったので、和気あいあいとした雰囲気でした。2人の時は、実は私もグイグイいくタイプではないので、しっとりとお話ししました(笑)。

――南さんの声の印象はいかがでしたか。

長谷川 共演する前から、南さんは素敵な声をしているなと思っていたんです。だから、まさか声のお仕事でご一緒できるとはとびっくりしました。ちょっと影があって雰囲気のある声質かと思えば、『ドラゴン桜』ではギャルっぽい、テンションの高い子も演じていて、役幅の広い方だなと感じていました。ステラは自分からゲームの中に飛び込んではいるけど、内に抱えるものも多いので、南さんの影のある声がぴったりだと思いました。

――ステラとの掛け合いでは、どんなことを考えていましたか。

長谷川 最初は不意の出会いでしたけど、短い時間ながらもステラと一緒に行動する中で信頼感が芽生えていったと思うんです。過去から現在に至るまでの経緯が詳細に描かれているわけではないのですが、自分の中で時系列を整理しながら演じました。