他業種の方とアニメ作品でご一緒する機会はなかなかないので楽しみだった
――3つの作品で構成されるオリジナルアニメーション映画『GROTESQQQUE-グロテスク-』のオファーがあった時のお気持ちからお聞かせください。
長谷川育美(以下、長谷川) 私が出演する『夜露死駆★少女』には、俳優の南沙良さんが出演されていますが、他の2つの作品にも俳優さんやアイドルさんが出るらしいと聞いて、面白い企画だなと思いました。他業種の方とアニメ作品でご一緒する機会はなかなかないので、どんな映画になるんだろうと楽しみでした。

――初めて脚本を読んだ時は、どう感じましたか。
長谷川 まず『夜露死駆★少女』というタイトルを聞いて、ヤンキーの話なのかなと思ったんです。ところが脚本をペラペラとめくっていたら、最初から「ギャル」という単語が出てきて。私が演じる「名無し」のセリフにも「ギャルによるギャルのための街」というのがあって、世界観も派手で華やかな作品になりそうだと一気に引き込まれました。
――名無しというキャラクターはどのように捉えましたか。
長谷川 キャラクターデザインを見て、招き猫のスキンを被っているビジュアルが強烈だったんですが、脚本を読み進めて受けた印象はクールでミステリアス。前半は「何者なんだろう」と思わせる存在なんですが、後半で自分の感情をさらけ出す姿を見て、ようやくこの子のことが掴めた気がしました。短編なので一人ひとりの過去は細かく描かれていないんですが、最後にある人物と対峙するシーンのセリフで、名無しの思いが十分に伝わってきたので、ここを大事に演じようという気持ちが固まりました。
――どのようなことを意識しながら、名無しを演じましたか。
長谷川 強さもありながら、繊細な部分も持ち合わせた子だと感じていて。とある出来事をきっかけに心のよりどころを失ったショックから、いろんなものを抱えているんだろうなと想像しながら演じていました。名無しは口数が少なく得られる情報も限られていたんですが、早見沙織さん演じるヒカリンとの関係性がヒントになりました。
