学校行事は全て全力で参加。とにかく学校が楽しかった学生時代

――入野さんは4歳で芸能活動を始められていますが、当時から芝居がお好きだったのですか?

入野 自分ではあまり覚えてないんですが、家族曰く、稽古場や現場に行くのが好きだったようです。自分より年上の“お兄さん・お姉さんたち”と一緒に芝居をするのが楽しかったんだと思います。

――早くから芸能の仕事を始めたことで、良かったと思うことはありますか?

入野 いろんな人と会える、いろんな現場に行けるというのもありますけど、特にここ最近、以前に共演させていただいた方々と再会する機会が増えてきたんです。中には同じように子役から続けている方もいて。そういう再会は、早くからこの仕事をやっていた良さかもしれません。

――本格的にこの世界でやっていこうと決意されたのは、いつ頃ですか?

入野 基本的に学業優先だったので、遅かったと思います。それこそ大学3年生の時に周りが就活を始めたのを見て、「自分はこの先、何をするんだろう? 」とあらためて考えたんです。これまで学校と仕事があったから忙しかったけど、学校がなくなったら今のペースじゃ仕事として成立しないなと思ったんですよね。だから、とりあえず大学生活残り1年は目一杯仕事をやってみようと。それが、決意のきかっけだったかもしれないです。

――ちなみに学業優先はご自身の希望だったんでしょうか?

入野 もともと家族がそういうスタンスだったんです。何かを犠牲にしてまで芸能の道に行くんだ!という感じでもなかったし、自分自身もそこまで強い想いがあったわけじゃないので。

――学生時代について詳しく聞かせてください。部活動など、仕事以外で何か熱中していたことはありますか?

入野 部活には入っていなくて、放課後にグラウンドでバスケットボールやサッカーをしたり、ファミレスで5時間トランプしたり……何かに特別ハマるというのはなかったかもしれません。ただ、とにかく学校が楽しくて。先生に勧められて面白そうだと思って、学校誌みたいなものをつくったこともあります。写真を撮りに行ったり新入生を取材したりして。本当に普通の学生をしてました……今考えると、もっと何か有意義なことをしとけば良かったな、とも思います(笑)。

――では、学校行事にも積極的に参加されていたのでしょうか?

入野 はい、めちゃくちゃ参加してました。高校1年生の時に皆勤賞で、2年生の時も1回くらいしか休んでないんですよ。もちろん行事もすごく好きで、合唱コンクール、体育祭、学園祭、全部全力でやってました(笑)。合唱コンクールではソロパートを歌わせてもらったり指揮者をやったり。あとは学園祭で映画を撮ったり、体育祭の実行委員も……。

――本当に全力ですね!

入野 映画は夏休みにみんなで撮影に行って、編集も自分たちでしました。すごく時間が掛かって大変でしたけど、それが楽しかった思い出ではあります。教えてくれる人もいない中で、我ながらよくやったなと。

――ちなみに、完成した作品の評判はいかがでしたか?

入野 どうなんでしょう? もしかしたら、自分たちの自己満足だったかも(笑)。ただただ楽しかったね、みたいな。みんなでワイワイするのが好きだったんです。

――その後大学にも進学されていますが、大学生活はいかがでしたか?

入野 専攻以外でも面白そうな授業は一通り取りました。単位は3年間で全部取り切って、残りの1年は目一杯仕事してという感じでした。

――大学時代も全力ですね。当時のお友達とは今も関係が続いているのでしょうか?

入野 そうですね。実は大学時代の友達がこの業界で働いていて、2年前くらいにドラマの宣伝で一緒に仕事をしたんです。同じサッカーサークルだったんですけど、卒業から10年ぶりぐらいに再会しました。

――サッカーがお好きなんですね。

入野 大学に入ってすぐ、友達から「サークル入らないとマジで友達できないから、絶対入ったほうがいいよ」と言われたので一緒に入ったんです。でも彼は、1週間くらいで辞めちゃって。なぜか僕だけ残るっていう(笑)。