自身が主催する音楽フェス「秋田CARAVAN MUSIC FES」

――現在、ツアーの真っ最中で、これからフェスへの出演も発表されています。イベントにおける様々な規制も緩和されてきていますが、どの様な感触を得ていますか?

高橋 マスクをしている方もいらっしゃいますが、それ以外はコロナ禍以前に戻った感じがします。でも「怖いと思う方もいる」ということは心の片隅においています。「もっと声出そうぜ!歌おうぜ!」って煽ったりもしますが、この3年で皆さんの心に敷かれたものって確実にあって、人と触れあうことが悪いことの様な価値観を植え付けられた3年間だった気がします。規制が緩和されてすぐに声が出せる方もいると思うけど、まだ難しい方も絶対います。全てが元に戻るには、長い時間がかかると思うし、勇気を出して来てくれた方もいるかもしれない。そういったことをステージに立つ人間として忘れない様にしています。

――高橋さん主催のフェス「秋田CARAVAN MUSIC FES」が9月に開催されますが、今年はどんな内容になりそうですか?

高橋 楽しみなことはたくさんありますが、今年はwacciが出てくれます。wacciの橋口くんは「高橋優に似ていると言われる」ことを面白おかしく話してくれたり、「似ていると言われて大変だったエピソード」も持っています。街中で「高橋優さんですよね?」と言われて「違いますよ」と答えたら「またまた〜!」と返されて、信じてもらえなかったり。もちろん、実際に似ているかどうかは別の話です。wacciのファンの方にも申し訳ないですし。でもせっかくなのでフェスでは「高橋優です!」と橋口くんが出て来たり、僕が「橋口くんになったよ」と出て行ったりするのも良いかな、なんて思ったりもしていますが、実現するかは分かりません(笑)。

――見てみたいです(笑)。ご自身も似ていると思ったりされますか?

高橋 僕らは全く思わないんですよ!橋口くん、sumikaの片岡くん、川崎鷹也くん、よく言われますが、メガネをかけているだけじゃないか!と(笑)。ただ、片岡くんに関しては、共通の知人であるジムのトレーナーさんがメガネをかけていない状態で間違えました。たぶん顔自体はそんなに似ていないと思うのですが、何かがあるんでしょうね。以前、橋口くん、川崎くん、僕でご飯を食べに行って、メガネをトレードしてツイートしたんですけれど、全然気付かれなかったです。「メガネ入れ替わってる!」と気付いてくれた方は本当にごくわずかだった(笑)。

――読者の皆さんに「秋田CARAVAN MUSIC FES」の魅力をお願いします!

高橋 キャラバンというテーマで旅するフェスとして開催し、地域の活性化を目指しています。遠方から足を運んでいいただいた皆さんは、ぜひ地元の方が一生懸命商品を作っているお店に足を運んでいただきたいです。フェスで音楽を楽しんで、地元のお店やご飯屋さんで秋田を満喫してもらえればと。今年は潟上市の開催ですが、会場へのアクセスも良く、東京からでも新幹線に乗ったらすぐですから、ぜひ遊びに来ていただきたいです。

――最後に今後チャレンジしてみたいことを教えてください。

高橋 「spotlight」という曲を書いたことで「誰とでも盛り上がれる曲」というアプローチが今楽しいと感じています。これから色々な曲を書かせてもらう時間はたくさんあると思うので、老若男女楽しめる楽曲というのを研究していきたいと思っています。

Information

Digital Single「spotlight」
好評配信中!

公式サイト

高橋優

1983年生まれ、秋田県出身のシンガーソングライター。大学進学と同時に路上で弾き語りを始め、2008年に活動拠点を東京に移す。2010年7月にシングル「素晴らしき日常」でメジャーデビュー。2016年より毎年9月に地元・秋田にて野外音楽フェス「秋田CARAVAN MUSIC FES」を開催している。

PHOTOGRAPHER:TOMO TAMURA,INTERVIEWER:KOZUE NAKAMURA,HAIR&MAKE:NANA NAKAGOME,STYLIST:DAISUKE KAMII
衣装提供
ブレスレット¥41,800 buff(buff/0154-38-2600), その他スタイリスト私物