文豪たちのエピソードから人間関係の面白さを学んだ
――沢口さんはケンドーコバヤシさん、アンガールズさん、村山彩希さんと「アッパレやってまーす!」(MBSラジオ)の水曜日パーソナリティーを2021年10月から務めています。初期の頃は緊張していた印象ですけど、最近はすっかり馴染んで、伸び伸びとトークしている印象です。
沢口 あるときから意識が変わったというか、おしゃべり好きだし、生配信もしているのに、思い通りにしゃべれないことが悔しかったんですよ。でもケンコバさんを始めとした共演者の方々から学ぶところが多くて。もともと負けず嫌いなので、「絶対にこの人たちを笑かせてやりたい」と思うようになって、それが今ちょっとずつ実を結んでいるのかなと思います。今は「アッパレ」の収録が本当に楽しみです!
――オープニングトークは、けっこうな長尺ですけど、どういう気持ちで臨んでいるんですか?
沢口 よく「どうやってエピソードを考えているの」って聞かれるので、「思いつきだよ」って答えているんですけど、本当はケンコバさんに触れてもらいたい、気を引かせたいと思って臨んでいます(笑)。先日、お仕事の関係で初めて「アッパレ」をお休みさせていただいたんですが、めっちゃラジオを頑張ってやろう!って思っているときに休むのが心残りでした。
――マンガやアニメ、ドラマや映画など、様々なコンテンツが話題に上がりますが、沢口さんは、その次の回には話題に上った作品をチェックしていることが多いですよね。
沢口 もともと探究心が強いんですよね。ただ、そうなったのも弟の影響が強くて。マンガ、小説、音楽など、弟が好きになったものを、すぐに私も追っちゃうんです。ちょっとだけ私はギターも弾けるんですけど、それも先に弟が始めたからなんです。
――最近ハマっていることは何ですか?
沢口 季節ごとに変わるんですけど、今は本を読むことです。いろんなジャンルを読んでいるんですが、特に最近は文豪同士のエピソードを特集した本が大好きで。たとえば太宰治と井伏鱒二のエピソードとか、正岡子規と夏目漱石の関係性とか、現実に存在した人たちなのに、どこか空想上の人物だなって思えるところが面白いんですよね、今年のゴールデンウィークに、三鷹にある「太宰治文学サロン」に行ってきたんですけど、そこでも「太宰治って本当に生きていたんだな」と思って、初めて身近に感じました。ずっと人間関係を築くのが苦手で、人と関わることを億劫に感じていたんですけど、文豪たちのように人と人が関わるのって実はめちゃくちゃ面白いことだなって学びました。
Information
『札束と温泉』
絶賛公開中!
沢口愛華 小浜桃奈 糸瀬七葉 大熊杏優 佐藤京 星れいら 錦織聡/小越勇輝
一宮ゆい 工藤みか 村崎ゆうな 水野まゆ
監督・脚本:川上亮
主題歌:群青の世界「ハイライト・トワイライト」
高校の修学旅行で訪れた温泉宿で女子高生たちが、ヤクザの愛人が持ち逃げした札束の詰まったバッグを発見する。カネを取り戻すために現れる殺し屋、別の生徒からゆすられている担任教師。複数の思惑が絡まり、温泉宿を舞台に、混乱が混乱を呼ぶクライム・コメディ。
PHOTOGRAPHER:YUTA KONO,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI,HAIR&MAKE:RIKA IMAZEKI(Linx),STYLIST:MARUKO MAKI,衣装協力:malamute