アコースティックでもノリノリ!人気楽曲の特別アレンジ

7号車のタカシに11号車のシューヤと、それぞれの号車ナンバーを取った通称“せぶいれ(セブンイレブン)”の2人。2022年の8月にシューヤとダンサー3名(マサヒロ、アロハ、ハル)が加入してツインボーカル体制となり、昨年秋に“アコースティック超特急”の始動を宣言して以降、超特急の楽曲を2人で歌う動画を公開してきた。ダンス&ボーカルグループ屈指の歌唱力を持つ2人の特別なライブということで、2日間3公演のチケットは即日完売。

大宮ソニックホールのステージには、シックな絨毯が敷かれ、無数のフロアランプやテーブルランプ、さらに革張りのソファにテーブルが置かれ、超特急のライブと異なる大人でリラックスした雰囲気が漂う。ベース、ドラム、キーボードのバンドメンバーが迎える中、白い衣装のタカシ、黒い衣装のシューヤが登場。まず歌い始めたのは、超特急のシングルの中でも歌をフィーチャーした「Asayake」。タカシとシューヤ見つめ合いながら重ねるハーモニーはシンクロ率抜群。代わりがわる差し込むラップも見事。

「『せぶいれのうた』へようこそ!」と、TVドラマの主題歌にもなり、印象的な振り付けがSNSでも大きな話題となった「Call My Name」へ。「みんな立って! 今日は最高の公演をつくっていきましょう」とシューヤが煽り、総立ちになったファンとコール&レスポンスを繰り広げる。

「a kind of love」では恒例の“E!”のポーズを繰り出し、“掴んだ”という歌詞で互いの腕を掴んだりと、場内を盛り上げる。アコースティックライブということで、常時着席のライブかと思っていた観客も多かったが、シューヤの「アコースティックは忘れてください! テンション上がりすぎちゃって、エレクトリックっぽい曲もあります」という呼びかけに、会場の歓声とサイリウムも喜びの大反応。

ソファに座り歌声の美しさを見せつけたのは「Thinking of you」。2人のハイトーンが重なりあい、“生歌”の凄みを会場に届けた。嫉妬や焦燥など大人の恋愛の鬼気迫る様子を演じる「UNKNOWN…」では、よりシリアスな表現力で歌い上げる。「ここからは軽快な曲をお届けします」と立ち上がり雰囲気を一転させた「クレッシェンド」では、サンバ調のアレンジで南国の風を吹き込む。「クレッシェンド」はシューヤが加入する直前にリリースされていた楽曲で、「加入オーディション当時、良い曲すぎてめちゃめちゃ聴いていたので、やっと歌えて嬉しい」と話し、タカシも「ずっと好きって言ってくれてたもんね」と2人の笑顔がとても印象的だった。MCでは「せぶいれの歌で初乗車の人〜?」とシューヤが呼びかけると、多くの手が挙がったことに驚き、「あとプラス7人、やかましいメンバーがいます」というタカシの言葉が笑わせる。