2人の絆、8号車への想い、多幸感あふれるステージ | 即日完売の“アコースティック超特急”「せぶいれのうた」タカシ＆シューヤの美声が心に響く圧巻のパフォーマンス　REPORT

2人の絆、8号車への想い、多幸感あふれるステージ

「僕たちのハーモニーで誰かが笑顔になっていきますように」とアカペラで披露されたのは、超特急の最新アルバム『B9』にも収録されていた「君と、奏で」。2人が向かい合って完全なアカペラでその美声をホールに響かせ、次第にバンド演奏と観客のクラップが乗り、言葉の一つひとつを大切に歌い置くようなリズミカルなボーカルに、会場全体が多幸感に溢れていた。

終盤には、超特急のライブでの人気楽曲「My Buddy」でさらにテンションアップ。全力でバッテンダンスを繰り出す「Burn!」と続け、ステージ上を所狭しと動き回る。ペンライトと共に“ハイ！ハイ！”とこだまする8号車の声が会場を揺らし「Burn!」の大サビでは2人で合唱してみせる。

「こんな大きい会場で、2人でやるのか！って心細くてさ。メンバー連れてきてるんです。実はこんな近くで、僕たちのことを見守ってくれているんです」と、なんとステージ上に超特急のダンサー陣の顔写真が張られていたことを暴露。タカシは「たまに無意識で結構踏んじゃうんです、今日は結構カイを踏んでるなあ」と笑わせる。

本編ラストを飾ったのは、超特急のライブでも肝心要の場面で登場する「Synchronism」。静かなピアノ伴奏に、ダイナミックに響くドラムとベースが加わり、力強いビートに優しい歌声が乗る。“繋がり合おう”“重なり合おう”という楽曲のメッセージを、仕草でも表しながら懸命に会場一人ひとりに届けた。

“せぶいれ、せぶいれ！”コールからのアンコールは、シューヤ加入の際のオーディション課題曲だった大人気楽曲「gr8est journey」でスタート。カメラや8号車に向けて笑顔でアピールしながら、伸びやかな歌声を重ねていく。シューヤはオーディション時の思い出を振り返り、「あの時、目の前にお偉いさんとか、怖い目をしたメンバーとかいたんですけど （笑）、今日は可愛いみんながいてくれて嬉しいです！」と話した。「refrain」では生演奏に合わせ、フェイクもファルセットも自由自在に打ち出されるパフォーマンス。この曲はスマートフォンでの撮影が許可されるという嬉しい演出もあり、観客は2人の歌声とこの日の楽しい思い出を大切に持ち帰った。

大トリの「Yell」では透明感いっぱいの2人の歌声と笑顔が、会場中にエールを送る。歌い終えると場内に喝采が湧き、シューヤは「夢はでっかく、2人でアリーナに立ちます！」と野望を語りながらも「最終的にはすべて超特急に還元したい。8号車の仲間をたくさん作っていきたい」と感謝の気持ちを伝える。「超特急の活動の上で、これからも“せぶいれ”はどんどん突っ走っていきます」とタカシも宣言し、今後の超特急の躍動にも期待感が増すばかりだ。

PHOTOGRAPHER：鈴木友莉,REPORTER：KOZUE NAKAMURA