一度決めたことは絶対に途中で諦めないし、成功するまでやる
――「あやしいパートナー」は2017年に韓国で大ヒットしたドラマのリメイク作品ということでプレッシャーもあったかと思います。
齊藤京子(以下、齊藤) 日本でも大人気の韓国ドラマということで、原作ファンの方にも楽しみながら見ていただけるように、私たちなりに頑張らないといけないなと覚悟を持って撮影に臨みました。
八木勇征(以下、八木) オファーがあったときは「原作に忠実に」という言葉が頭に浮かびました。ただストーリーなどは忠実に再現しているところも多いですが、日本版のキャストとスタッフさんが集まれば自ずと新しいものになるだろうなと。撮影中も毎日楽しみながら、原作へのリスペクトを持ってやれた実感がありましたし、クランクインする前もクランクアップした後も、良い意味で僕たちらしさを全開に出して撮ることができたなと改めて思いました。
――最初に脚本を読んだとき、どういう印象を持ちましたか?
八木 オリジナルは尺が長いのもあって、それぞれの登場人物をもっと深掘りしているんですが、今回の脚本は30分全12話という中で、原作が好きな方が見たいであろうシーンや、見せどころというシーンを丁寧に抽出して、全話に落とし込んでくれていると感じました。裁判を扱うドラマなので、法廷のシーンでは専門用語も多いのですが、韓国語から日本語に変わることで、より意味がリアルに伝わりますし、緊迫した雰囲気や緊張感も他人事ではないというか。原作を知っている方からすると日本ならではの変化を感じると思うので、新鮮な楽しみ方ができるんじゃないかなと思いました。
齊藤 予想外の展開が続く上に、恋愛やサスペンスなどたくさんの要素が詰まっていますし、それぞれのキャラクターの個性が際立っているので、最初から最後まで楽しめる作品になりそうだなと思いました。
――齊藤さん演じる宮下さくらは、かわいらしくて、はっちゃけたキャラクターですが、ご自身と似ているところはありますか?
齊藤 物事に対して「これを頑張る」「これが好き」と思ったら、それに対して一途に突き進むところは共感できますし、ベースが明るいところや、お仕事に真面目に取り組むところも似ているのかなと思います。ただ、さくらは底抜けに明るいので、それにできるだけ追いつけるように努めました。
――八木さんは、ご自身が演じる立石春斗に共通する部分などはありましたか。
八木 春斗は検事としても弁護士としても自分で設定したハードルを越えるために、常に努力するし、自分の中に確固たる正義があって、そこから逸れずに、一つ筋が通っているところは共感しました。僕も一度決めたことは絶対に途中で諦めないし、成功するまでやる。そういうところは似ているのかなと思います。