親友・赤澤遼太郎と演出家・西田大輔との濃密な対談も収録
――地元・横浜での撮影で印象に残っているエピソードなどがあれば教えてください。
小南 どこも素敵だったのですが、やっぱり“ド地元”で撮った場所は特別でしたね。地元のご飯屋さん、公園、バッティングセンターなど、すべて子どもの頃から通っていた場所なんです。公園は野球部時代に10キロ走をしていた場所で、タイムを切れなかったらスクワット300回という地獄のメニューがあったので、その記憶が鮮明に蘇りました(笑)。バッティングセンターも小学生の頃に通っていた場所なので、そこにスタッフさんがいて撮影していることが本当に不思議で、「なんで皆さんがこの場所にいるんですか?」とずっと思っていました。

――本当に不思議な感覚だったみたいですね?
小南 自分の思い出の延長にスタッフさんがいるという状況が本当に不思議でしたね。公園は家族で花見をしたり、大きな滑り台を滑ったりした思い出の場所だったので、スタッフのみんなでキャッキャしながら滑り台も滑りました。童心に帰ったような時間でした。
――では、“作品系”のカットで特に印象に残っているページを教えてください。
小南 「青のセットアップのカット」はとても気に入っています。衣装があまりにも奇抜なので、素の僕が着ると衣装に負けてしまうなと思って、当日に急遽「メイクもやりませんか?」と提案させていただきました。それによって、撮影が1時間くらい押してしまったのですが、シャドーを入れて、髪もウェットにして、早朝のオフィス街で撮りました。眠いはずなのに、アドレナリンが出ていたのか、とにかく楽しかったです。
――猫とのカットも印象的でしたね。
小南 実は猫ちゃんがまだ撮影に慣れていないモデル猫で、抱きついていないと逃げるし、ちゅ〜る(CIAOちゅ〜る)がないとすぐに離れていってしまって、撮影は大変だったんです。でも、その自由さが猫らしくて可愛かったですね。あとは、オムレツを作るシーンも撮りました。結構美味しくできまして、オムレツにケチャップで落書きもしたのですが、そのカットは使われていないので、後日SNSなどで「何を書いたでしょうか?」と出題したいなと思っています。
――さらに、今回の写真集には対談ページも収録されていますが、こちらはどういった経緯だったのでしょうか?
小南 担当者さんから「10周年なので、今まで関わってきた方と対談しませんか?」と提案していただきました。控えめな性格なので「僕の写真集に対談ゲストを呼んでもいいんですか?」と、最初は少し遠慮がちなテンションだったのですが、せっかくなので…と甘えさせてもらい、大親友の赤澤遼太郎と僕が勝手に“師匠”だと思っている演出家の西田大輔さんをお呼びしました。

――赤澤さんとはかなり長いお付き合いなのですね?
小南 年齢は2つ下なのですが、ほぼ同期で初めての2.5次元作品で同じチームだったんです。そこから親交が深まり、共演作品も一番多いと思います。くだらない話をしたり、時には喧嘩もしたり、お酒を飲み過ぎたり…と色々な時間を共にした親友です。ライバルでもあり、兄弟でもあり、家族でもあるような不思議な関係ですね。
――西田大輔さんとの対談はいかがでしたか?
小南 西田さんは舞台2本とドラマ1本でお世話になっているのですが、演出の仕方が本当に素敵な方なんです。役者に伝える時の言葉がとてもワクワクするんですよね。稽古場に行くのが楽しみになる演出家さんです。今回の対談では、西田さんが僕に対して感じていたことが聞けて、気恥ずかしいけど嬉しくて、何度でも読み返したくなるような内容になりましたし、これからも役者としてさらに精進していきたいと、改めて思いました。
――まさに10周年の節目にふさわしい対談となったわけですね?
小南 本当にそう思います。赤澤とはこの10年を振り返りながら、「僕らの関係はきっとこれからも変わらないね」という話をしましたし、西田さんと対談させていただいたことで、役者としてのターニングポイントを改めて思い出しました。右も左も分からないまま作品が続いていた時期もあったのですが、色々な出会いの中で“役をどう生きるか”を考えられるようになった、その大きなきっかけを作ってくださったのが西田さんだったので。
