アーティスト仲間のナナヲアカリとの念願のコラボが実現
――ここからは、新曲「NEW GAME」について聞いていきます。まずは、先ほどのラジオのお話も踏まえまして、是非どのような1曲なのかhalcaさんご自身の言葉で伝えてもらえますか?
halca この曲はTVアニメ『対ありでした。〜お嬢さまは格闘ゲームなんてしない〜』のエンディング主題歌です。アーティスト仲間のナナヲアカリちゃんの書きおろしです。アカリちゃんとは以前『Engage Kiss』という作品でご一緒したことがあったのですが、その時は私がオープニング「誰彼スクランブル」を担当して、アカリちゃんがエンディングを担当していました。そこからリリースイベントやラジオで仲良くなって、さらに、北澤ゆうほ(Q.I.S.)ちゃんも含めて3人でよくご飯に行くようになりました。アーティストとしても本当に尊敬している仲良しの人と一緒に仕事できることがこんなにも楽しいことなんだなと実感しました。今回のアニメは女子校が舞台で、女の子がたくさん登場する作品なので、いい香りがする感じにしたいと思い、アカリちゃんに楽曲制作をお願いしました。
――ばっちり説明していただき、ありがとうございます。“ナナヲアカリ節”がギュッと詰まった曲になっていると感じますが、halcaさんのお気に入りポイントはどこですか?
halca 一番好きなところはラスサビの「楽しいだけじゃなくたってオールオッケー」というフレーズです。私が歌手になる前は「歌をたくさん歌えて楽しいだろうな」と、いいことばかりを考えていたのですが、実際なってみると苦手なことにも取り組まなきゃいけないですし、自分ではどうにもできない状況と向き合わなきゃいけないこともあって…。もちろん、どんな仕事でもそうだと思うのですが、私はそのことをすっかり忘れていたので、このフレーズを見た時に、「あぁ、これだ」と思いました。自分でどうにかできること、できないこと、誰にもどうにもできないこと、その全部をひっくるめて、立ち向かっている私達へのエールだと感じました。しかも、この言葉は私自身が普段から心の中で持っていた座右の銘みたいなものに近かったんですよね。特に言葉にしたことはなかったのですが、自分の中にずっとあった感覚をアカリちゃんが言葉にしてくれたような気がして、とてもすっきりしました。
――では、曲調やアレンジ面での聴きどころはどんなところでしょうか?
halca リズムがとても跳ねているので、デモをいただいた時には“お嬢様の休日”といったイメージを抱きました。でも、アレンジで格ゲー(格闘ゲーム)感が加わって、ボタンを連打しているような音や強く叩いているような表現が加わり、とても面白い仕上がりになったなと感じています。可愛い曲だなと思う人もいれば、かっこいい曲だなと思う人もいそうなので、二刀流の曲です。お嬢様感と格ゲー感が同居していて、アニメの世界観にもぴったりだと思います。
――エンディング主題歌というのは、観終わった後の余韻を担うことも大事な役割かと思いますが、何か意識していることはありますか?
halca 次週の放送が楽しみになるような、どんな話でも包み込むような余韻をとても大事にしています。邪魔はしたくないけど存在感は示したいですよね。エンディング主題歌はとても難しい役割を担っていると思いますが、私はエンディングを担当することが多かったので、思い入れは特に強いです。
――ちなみに、今回のオープニング主題歌、花冷え。の楽曲ももう聴きましたか?
halca (取材時点では)フル音源はまだですが、メインPVで聴きました。デスボイスがとてもかっこよくて、私が勝手に想像していた“格ゲー作品のオープニング”そのものだったので、めちゃくちゃテンションが上がりました。
――やはり、オープニング主題歌とエンディング主題歌は対になるような関係性でもありますよね?
halca そうですね。そこは毎回とても意識しています。制作期間中はお互いの楽曲は聴けないのですが、情報が発表される瞬間がいつも楽しみです。「実際にお会いできるかな?」と考えてワクワクしたりもします。今回もまた素敵なご縁として繋がったら嬉しいです。
――Music Videoには新しい試みがあると伺いましたが、どんなところでしょうか?
halca 監督さんのアイデアが本当に面白くて、打ち合わせの時に「巨大化する」、「増殖する」といった案をいただいたので、「絶対やりたいです」と答えました。技術的にはとても難しいことだと思うのですが、違和感なく仕上げてくださっていて驚きました。喜んだり、残念がったり、全速力で走ったり、クラウチングスタートをしたり、本当に色々な動きを撮りました。体力がゼロになるくらい全力でやり切りました(笑)。どのシーンが使われるんだろうかと思っていたら、全部てんこ盛りで使ってくださっていたので、苦労した分だけ美味しく料理してもらえた感じがしてとても嬉しかったです。
――しかも、今回のMVは2バージョンがあるのですよね?
halca 最初は、リップシンク多めのAlternatever.をYouTubeに、通常バージョンをCD購入者向けのBlu-rayに収録する予定だったのですが、完成してみたら通常バージョンの方が初見の人の心をキャッチできると思いまして、YouTubeを通常バージョンにしました。ただ、せっかくAlternatever.も作っていただいたので、CDを買ってくださる方、つまり曲を気に入ってくれた方や私を応援してくださっている方には、リップシンク多めの方を見てもらう方がいいのかなと思ったので、最終的にこの形にしました。
