憧れや夢を持っておくのは大事 | まるぴ 「撮影している間も青春だった初主演映画『放課後アングラーライフ』」 INTERVIEW

憧れや夢を持っておくのは大事

――まるぴさんは、大学を卒業した後に一度就職されているんですよね。

まるぴ　そうなんです。自分で言うのもなんですけど、意外と真面目だったので（笑）、高校生の頃から大学には絶対に行こうと。それで普通に就職もして……っていう風に考えてました。一方で、小さい頃からずっと芸能界にも憧れはあって。でも、そんなの完全に雲の上の世界というか、プリキュアになりたい！っていうくらい夢物語だったので、今の状況に自分でも驚いてます。おこがましいかもしれないですけど、憧れとか夢とかを持っておくって、大事なんだなって思いますね。

――最初は一般企業での仕事と芸能の仕事を掛け持ちされていたそうですが、芸能の道に進むことはどのタイミングで決断されたのでしょうか？

まるぴ　事務所に所属した時は大学生だったんですが、そこから割とコンスタントにお仕事をいただいていて、それが就職して働き始めた後も続いていたんです。ありがたいことではあったんですけど、とにかくお休みがなくて、ある時に体を壊してしまって。自分ではどちらのお仕事も全力で取り組んでいたんですが、結果的にご迷惑をかけてしまった時に、「いくら100パーセントの力で頑張ったからといって、支えてくださる皆さんに恩返しができないってどうなの」と考えるようになって……その時にどちらか一つに絞ろうと決めました。

――そして、芸能の道を選んだのですね。

まるぴ　はい。理由としては、やっぱり応援してくださる皆さんの声が直接届くということに魅力を感じたのが大きいです。もちろん、求められなければできないお仕事ですし、厳しい世界ではあるんですけど、たくさんの方に応援していただき、さらにチャレンジできる環境も与えられている中で、それを捨てるのはもったいないなって。初めてチャレンジ精神が湧いたというか、ここでやらなかったら後悔すると思いました。

――芸能の仕事をする上で、社会人経験があって良かったと思うことはありますか？

まるぴ　良かったと思うことしかないですね。皆さん、まるぴのイメージって、明るくて元気でわーいみたいな、ちょっと頭が悪そうな……。

――いやいや（笑）。ただ、喋ると社会人感があります。

まるぴ　あ、そうなんです！「喋ると社会人になるね」ってよく言われます（笑）。良い意味でギャップが生まれて、それがプラスに働いているのかもしれません。社会のルールは就職して最初に学びましたけど、それは芸能界にも共通するものですし、多くの方に支えられていると改めて感じることも多いです。社会人経験がなかったら今の自分はないなと本当に思いますね。

――今後チャレンジしたいことはありますか？

まるぴ　演技も含めて、マルチな活動をしていきたいという目標があります。今回は初めての映画出演で自分に近いキャラクターを演じることができたので、これを機にいろんな役に挑戦して、俳優としてのまるぴという名前をたくさんの方に知ってもらえるようになれたらいいなと思います。

――最後に、進路を検討している読者に向けて、メッセージやアドバイスがあればぜひ教えてください。

まるぴ　進路もそうですけど、何かを決める時ってすごく悩むと思うんです。だけど、自分が思ったことは絶対に曲げないほうがいい。それって当たり前に聞こえるかもしれないけど、周りにあれこれ言われるとやっぱり迷うじゃないですか。もちろん、家族や信用できる人の言葉を参考にするのも大切ですが、最終的には自分で決めた道を真っすぐに突き進んだほうが、何かあった時に「自分が決めたことだから」って納得できると思うんです。だから、大変かもしれないけど、自分の意思を曲げずに頑張ってほしいですね。

――ご自身も、そうされてきたのでしょうか？

まるぴ　そうですね。私もいろいろと言われましたけど、今こうやって芸能のお仕事をしているのは、全部自分の決断なので。気が滅入っちゃうこともあると思いますけど、もしも辛かったら、私にTwitterなどでリプください（笑）。

PHOTOGRAPHER：YU TOMONO,INTERVIEWER：TAKAHIRI IGUCHI,HAIR&MAKE：YUKA SHIDA(JULLY),REINA KATO(JULLY),STYLIST：YOKO NODA(MITAKEISHO)