朝ドラのオーディションに合格してAKB48卒業を決意

――お芝居に興味を持ったのはいつ頃ですか?

島崎 AKB48に入るまでは全くお芝居に興味がなくて。グループに入ってから、ちょこちょこドラマや映画に出させていただいて、こういう世界があるんだと知って、徐々に興味を持ち始めました。

――演じることに抵抗感はなかったんですか?

島崎 最初は、いろんな人がいる前で、こんな大きい声を出さなきゃいけないんだと衝撃を受けて、すごく恥ずかしかったのは覚えています。正直、今も常に演技は難しいなと感じますし、純粋に楽しめている状態ではないのかもしれません。作品が残るのでやりがいはありますけどね。

――出演した作品は見返しますか?

島崎 一度は見ますけど、恥ずかしくて見返すことはないですね(笑)。自分の声も好きじゃないですし、出演したバラエティは楽しんで見られないですね。お芝居は自分じゃない誰かを演じているから、まだ見られるんですけどね。

――AKB48在籍時に出演した作品で印象的だったお仕事は何ですか?

島崎 「ゆとりですがなにか」(2016/日本テレビ)です。それまでAKB48で出演するドラマはありましたけど、メンバーがいない中で演じるのは初めてだったので印象に残っています。

――一人で出演することの戸惑いみたいなものはありましたか?

島崎 戸惑いはなかったですけど、芸能人がいっぱいるなと(笑)。現場は演出の水田伸生さんが丁寧に教えてくださったので、すごく勉強になりました。

――俳優としてやっていこうと決断したきっかけは何だったのでしょうか?

島崎 まだAKB48にいた頃に朝ドラのオーディションを受けて、それに受かったので、このタイミングで卒業しようと思いました。それまで卒業すら考えていなかったですし、合格するとも思っていなかったんですけど、朝ドラが決まって、自分の中で区切りがついたというか、卒業しようと決意できた瞬間でした。

――卒業して、仕事に対する意識の変化はありましたか?

島崎 AKB48では、自分ができないことは誰かしら得意な人に代わってもらえたのですが、苦手な部分も全部自分でやらなければならないという自覚が芽生えました。

――お一人での活動を始めて、ターニングポイントになった作品は何ですか?

島崎 やっぱり卒業するきっかけになった「ひよっこ」(2017/NHK)ですね。

――オフの日はどう過ごすことが多いですか?

島崎 一年ぐらい前にワンちゃんを飼い始めたので、ずっと一緒に過ごしています。お仕事の日も、おうちに帰ると気持ちが安らぎます。

――過去に犬を飼ったことはあったんですか?

島崎 母がトリマーなので、幼少期からワンちゃんがいる生活を過ごしていて。一人暮らしを始めた頃はAKB48の活動が忙しくて飼えなかったんですけど、ようやく落ち着いてきて念願が叶いました。

――以前、お話しを伺った時に、よく邦画を観ると仰っていたのですが最近はどうですか?

島崎 ここ数年は韓国ドラマばかり観てますね。最近は忙しくてチェックできていないんですが、ちょっと前だと「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」が面白かったです。

――お仕事でやりがいを感じる瞬間はどんな時でしょうか。

島崎 AKB48の時はメンバーが多過ぎて、一つの目標に向かって同じ方向を向いて歩くというのは、なかなか難しいことでした。でも今回の舞台もそうですけど、スタッフさんと役者さん全員が同じゴールに向かって作り上げているなという実感があります。みんなで一丸となった作品が完成した時は、やりがいを感じますね。

Information

PARCO 劇場開場 50 周年記念シリーズ 『新ハムレット~太宰治、シェイクスピアを乗っとる!?~』

公演日:6月6日(火)~6月25日(日)
会場:PARCO 劇場(渋谷 PARCO 8F)
チケット料金:11,000円 U-25チケット=6,000円
[観劇時25歳以下対象、要身分証明書(コピー・画像不可、原本のみ有効)、当日指定席券引換/「パルステ!」、 チケットぴあにて前売販売のみの取扱い、指定席との連席購入不可(連席ご希望の場合は指定席をご購入ください)]
※未就学児の入場はご遠慮ください。

作:太宰治
上演台本・演出:五戸真理枝
キャスト:木村達成 島崎遥香 加藤諒 駒井健介/池田成志 松下由樹 平田満

デンマークの首府、エルシノア。国王が突然崩御し、弟のクローヂヤス(平田満)が即位、先王の妻で王妃のガーツルード(松下由樹)と結婚する。侍従長ポローニヤス(池田成志)の息子レヤチーズ(駒井健介)が遊学に出かける一方、遊学を認められない王子ハムレット(木村達成)は、定められた運命と、叔父であり義父となった クローヂヤス、母ガーツルード、そして恋人でありポローニヤスの娘でもあるオフヰリヤ(島崎遥香)との関係に思い悩む。そんな折、友人ホレーショー(加藤諒)から先王の亡霊が現れるという噂を聞きつけ、ハムレットはクローヂヤスが父親を殺したのではないかと疑念を抱き始める。泣き虫のハムレット、秘密を抱えるオフヰリヤ、敬語を絶やさない王クローヂヤス・・・『ハムレット』と同じ役名ながらも一味違う、悩める登場人物たちの行く末やいかに!

お問合せ:パルコステージ 03-3477-5858 (時間短縮営業中)

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島崎遥香

1994年3月30日生まれ。埼玉県出身。2009年より、AKB48 の9期生として活動を始め、2016年12月に卒業。グループ在籍時より俳優活動を開始。ドラマ、映画、舞台と幅広く活動する。主なドラマ出演作に「ひよっこ」(NHK)、「ハレ婚。」(朝日放送テレビ)、「私のシてくれないフェロモン彼氏」(TBS)、主な映画出演作に『劇場霊』(2015)、『ホーンテッド・キャンパス』(2016)、『ニセコイ』(2018)『翔んで埼玉』(2019)、『凪の島』(2022)、『さかなのこ』(2022)。

PHOTOGRAPHER:TOSHIMASA TAKEDA,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI,STYLING:YUI KUROSE,HAIR&MAKE:HITOSHI NOBUSAWA