音楽の入り口は『ろくでなしBLUES』で知ったTHE BLUE HEARTS
――レコード収集が趣味とのことで、音楽遍歴を中心にお話を伺います。まずは音楽の目覚めから教えてください。
YOH ルーツは二つあって。一つは母親がビートルズをよく聴いていたので、小さい頃から自然と耳に入っていたんです。そのうち自分でも意識的に聴くようになって、『ザ・ビートルズ1』というベスト・アルバムを、ひたすら聴いて、家に友達を集めて、みんなで「Let It Be」を歌っていました(笑)。
もう一つは小学生高学年のときに、友達のお兄ちゃんが持っていた『ろくでなしBLUES』を読み始めたら面白くて、自分のお小遣いで揃えたんです。その漫画にTHE BLUE HEARTSが登場するので、試しに聴いてみたらハマりました。
――すでにTHE BLUE HEARTSは解散していましたよね。
YOH そうですね。まずベスト盤を買って、アルバムを遡って聴いて、リアルタイムでTHE HIGH-LOWSも追いました。入り口がTHE BLUE HEARTSだったので、パンクが好きになって、高校生になるとゴイステ(GOING STEADY)やガガガSPを始めとした青春パンクが加わります。ゴリゴリの体育会系だったので、そういうエモい音楽が響いたんですよね。あと音楽誌のコンピレーションアルバムで『STREET ROCK FILE THE BEST』というのがあって、おそらく第3弾まで出たんですけど、すべて揃えて、いつも聴いていました。その後はメロコアにいきましたね。
――かつて入場曲にDOPING PANDAの「Transient Happiness」を使っていましたが、今挙がったジャンルとは毛色が違いますよね。
YOH パンク、青春パンク、メロコアばかり聴いていたときに、ふとラジオか何かでドーパンの曲が耳に入ってきて、洗練されているし、ダンサブルでかっこいいぞということで、すぐにアルバムを借りて聴き込みました。その後、アルバムはすべて揃えました。

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――本格的にレコードを集め始めたのはいつ頃ですか。
YOH 2020年に膝を怪我して1年ぐらい長期欠場した時期に、ヒップホップ好きの友達からRHYMESTERのアルバム『ウワサの真相』をレコードでもらったんですが、プレイヤーがなかったので放置していたことを思い出したんです。せっかくだからとリハビリ期間にシステムを揃えてみたのがきっかけです。そしたら波形のおかげなのか音に深みがあって、オーディオ素人の僕でも違いが分かったんですよね。その友達が音楽全般に詳しいので、一緒に機材を集めに行ってもらって、それをきっかけにいろいろ買うようになりました。
――こだわり始めるとキリがないですよね。
YOH 極めている人だと、音を綺麗にするために、家の前に電柱を建てて、電流を直接引っ張ってくるらしいですからね。そこまではさすがに無理ですけど、総額で100万円くらいは使っていると思います。これ以上こだわり出すと、アンペアの計算とか理系の知識が必要になってくるんですけど、理系が本当に苦手で。でも今のシステムで満足しています。それから中学・高校に聴いていたアーティストのレコードをメインに収集を始めました。
