青春の光と影を歌った二部作。第二弾『六花』は切なさや別れ…影の部分がテーマに

――前作『若草』のインタビューの時は金髪でしたが、金髪ブームはもう去ってしまったのですか?

吉澤嘉代子(以下、吉澤) そうですね。『若草』の時は、ちょっとギャルを意識していて、金髪にしてみたんですけど、今回の『六花』は、黒髪じゃなきゃなと思って…。自分の中で金髪の期間が終わりました。

――あの期間の金髪はかなり貴重だったんですね。

吉澤 はい、この先あるかないか…。

――では、その『六花』について深掘りしていきたいのですが、まず、『若草』と『六花』。最初から、二部作を作りたいという考えがあったのですか?

吉澤 青春をテーマにした作品を作りたいっていうお話を進めている中で、やっぱり、青春には光の部分と影の部分があるなと思って、そんなイメージで二部作として制作しました。でも、いざ完成してみると、光の中にも影があったり、影の中にも光があったりっていう、発見もありました。

――改めて、前作『若草』に対して、今回の『六花』のコンセプトを教えてください。

吉澤 『若草』は明るくて、元気で、仲間最高!みたいな、今までにないような作品集にしたいなと思って制作しました。リリース後のツアーも同世代のミュージシャンと一緒に回って、本当に仲良くなって、みんなでプリクラ撮ったりもして…。私はずっとソロでやってきたので、バンド感っていうものにすごく憧れがあったんですけど、それを『若草』のツアーで初めて体験できたなっていう気持ちがありました。それに対して、今作『六花』では、青春の影の部分、儚さや切なさ、つまり、お別れをテーマにしようと思って曲を作りました。

――タイトルの『若草』と『六花』は、当初からイメージしていた言葉なのですか?

吉澤 『若草』の方はちょっと悩みましたけど、『六花』の方は最初からあって、青春をテーマにした時に、タイトルに入れたい言葉だったので、今回は『六花』という言葉との相性を想像しながら曲を書いていった感じです。

――では、早速、1曲ずつ解説していただきたいのですが、1曲目の『みどりの月』は、バンド感を感じる曲ですね。

吉澤 最初に作ったのは19歳の頃です。社会に対する抵抗とか、戸惑いがある混沌とした心模様を曲にしたのが、この『みどりの月』でした。19歳の頃に、ストリートライブで弾き語りで歌っていた曲なんですけど、今回、この『六花』に収録しようと思って、君島大空さんに編曲をお願いしました。そうしたら、2バージョン作ってくださって、それが今までの弾き語りのイメージの『みどりの月』と今回収録したバンド感溢れる『みどりの月』の2バージョンだったので、とても悩んだんですけど、君島くんが「こういう吉澤嘉代子を聴きたかった」って言ってくれたので、身を任せてみようかなって思って…。実は、今回、自分の中でのテーマもあって、今までよりも人に委ねてみたいという気持ちがあったので、今回は、バンド感溢れる方の『みどりの月』になりました。

――2曲目の『すずらん』には、ゲストボーカルとして、三浦透子さんが参加されています。

吉澤 友達の歌を書きたいなと思って書いた曲です。最近書いた曲なんですけど、とっても落ち込んでいた時期に、久しぶりに曲が心の中から湧いて来たので、自分でもびっくりするくらいピュアな曲に仕上がったなと思っていて、完成した時は嬉しかったです。学生の頃に、友達と一緒に過ごしていて、自他の境界が曖昧になるような感覚っていうか、そういう女の子同士の友情って、ニコイチっていう言葉もありますけど、そういう時期ってあるなと思っていて、それが三浦透子さんと私の声が混ざった時に表現出来るのではって思って、三浦さんにお願いしました。