8人になって表現のバリエーションが増えた

――どういう経緯でALL INは今の8人体制になったんですか。

KAZUMA 最初は僕とRYOGAとKEIとSATORU、早い段階で辞めたメンバーの5人でスタートしたんですが、一人辞めて、どうしようかって考えていたんです。そのときにマネージャーとしてALL INに関わっていたRENに相談を受けたので、練習生として活動してもらった上で再び5人になりました。それから1年ぐらい経って、去年9月にオーディションを開催して、今の8人体制になりました。

――マネージャーがメンバーになるって、あまり聞かないですよね。

KAZUMA そうなんですよ!バズるかなと思ったんですが、意外とそうでもなくて(笑)。

――マネージャーがメンバーになる気まずさはなかったんですか。

KAZUMA 全然なかったです。本当に友達みたいな関係だったので。

REN 元々KAZUMAとは、ALL INを結成する前から仕事上の交流があったんです。だから、そこまで気まずさはなかったんですけど……。

KAZUMA 僕はちょっと苦手でしたけどね(笑)。

――言わないだけで(笑)。

REN でも他の3人とは、がっつりマネージャーと演者の関係性だったので、「RENさん」って敬語だったし、この壁をどう取っ払おうと思って、まずは「敬語をやめて、呼び捨てにしてくれ」と言いました。SATORUはすんなりと「REN」と呼んでタメ口になってくれて。

SATORU そういうのって早めに言ったほうが後腐れもなくていいですからね。

REN KEIは徐々にって感じでした。RYOGAもタメ口にはなったんですけど、いまだに「RENさん」呼びです。

RYOGA もともとお兄ちゃんみたいな存在だったので、距離感のある“さん”付けではないんですが、ニックネームみたいな感じの「RENさん」です。

REN ファンの方からも「RENさん」って呼ばれることが多いんですよ。

――「RENさんさん」みたいな。

REN そうですそうです。あと「RENくんさん」とか(笑)。“さん”が絶対に付いてくるみたいな。

――新メンバーの3人はどうなんですか。

ATSUSHI 先輩メンバーのことは全員、“くん”付けで呼んでます。

――結成当初はどういうコンセプトでスタートしたのでしょうか。

KAZUMA 「悪ガキ」をコンセプトにやってたんですけど、いつしかお笑いの道にそれはじめて。

SATORU それてないよ(笑)。

KAZUMA 今も悪ガキは基本なんですが、ライブの中ではお笑い要素とか楽しい要素も兼ね備えています。

――YouTubeチャンネルを見ると、ボケとツッコミがしっかりしていますよね。

KAZUMA YouTubeの撮影は人間性も出てくるので、そこで各自のキャラが分かってきて、ボケとツッコミが明確になっていきました。

――どなたがツッコミなんですか。

REN 基本はRYOGAがツッコんで、たまにSATORUが加勢しつつ。

KEI 僕は何も喋らない(笑)。

――傍観していると(笑)。

KEI 村人みたいなものですね。

SATORU 基本はRENとKAZUMAがボケることが多いですね。

――ATSUSHIさんは加入当時からグイグイ行ってましたよね。

ATSUSHI ちゃんと真面目だけど、硬過ぎない人たちだから、いきなりふざけても大丈夫だなと思ったんです。変に気を遣うよりは、最初から全開で行ったほうが受け入れてくれるかなと思ったら、その通りでした。それに僕の場合、KAZUMAくんの紹介がありましたからね。まあKAZUMAくんの知り合いだから、ヤバい奴が来ると思われていたらしいですけど(笑)。

REN ふたを開けてみたら、しっかりヤバい奴だった(笑)。

――新メンバーが入って変化はありましたか。

(しばし全員無言)

YUDAI ないのかな……。

ATSUSHI それはそれで傷付きますよ(笑)。

KAZUMA いやいや、めちゃめちゃ変化はありますよ!

KEI 役割分担がはっきりしましたし、表現のバリエーションも増えました。

REN 一番の変化は圧倒的にステージパフォーマンスの迫力が増しました。

――奇数から偶数になってフォーメーションも大変じゃないですか。

KAZUMA 僕とATSUSHIでメインボーカルをやらせていただいているんですが、ダンス&ボーカルグループ界隈だとATSUSHIはダンスが一番下手くそなんですよ。それを利用してATSUSHIを隠れさせることで、実質的に奇数になっているので大丈夫です(笑)。

ATSUSHI ダンスのセンスがないんですよ。だから歌うときだけ前に出て行きます(笑)。