今の自分にも刺さる夏曲を書きたいという思いから生まれた新曲「青春は見えない」
――新曲「青春は見えない」は一瞬ハッとさせられるタイトルですが、どのような思いやきっかけで作り始めたのでしょうか?
『ユイカ』 この曲の制作は「夏の曲を書きたい」という思いからスタートしました。私の曲はラブソングが多く、フェスで盛り上がる感じの曲がないなと思って…。タオルを回して盛り上がれる曲を作りたいと思って書きました。私は今21歳なんですけど、「あの頃、青春していたなぁ…」と今になってようやく見えてきたような気がしているので、絶賛青春真っ只中の中高生のみんなには「青春はその時には見えないし気付けないものだからこそ、今をちゃんと楽しんでほしい」という思いを伝えたかったのと、青春時代が思い出となっている大人の皆様には「あの頃があったから今があるし、もしかしたら後悔もあったかもしれないけど、その後悔があったから今を生きているんだよ」という思いを伝えたくて書いた曲です。

――ありがとうございます。夏曲を作ろうというところが起点だったのですね。タイトルやテーマはどのように決めていったのでしょうか?
『ユイカ』 まず、「青春は見えない」というタイトルを先に決めました。語呂がいいなというところから始まり、青春が見えないってどういうことなんだろう?と自分の中でも色々と考えていくうちに、確かに私の青春時代はみんなマスクをしていたから、友達の顔が見えなかったなとか派生していって、書きたいことがたくさん浮かんできて、そこからはスラスラと歌詞が書けましたね。ただ単に、青春時代にフォーカスするだけじゃなく、青春だけがすべてじゃないという思いも伝えたくて、今の自分にもちゃんと刺さる曲を書きたいなという思いで書きました。
――友達がみんなマスクをしていて…というお話が出ましたが、100%青春時代を満喫できなかったような感覚はありますか?
『ユイカ』 高校3年間ずっとコロナ禍でマスク生活だったので、本当にコロナ無しでは語れない青春時代だったんですけど、コロナがあったからこそ音楽活動を始められたのかなとも思っています。周りからは可愛そうな世代だと言われることが多いんですよね。でも、文化祭や体育祭ができなくても、私にとってはそれが普通の青春時代だったので、可愛そうとか残念だったという気持ちはまったくなくて、ちゃんと楽しめたなと感じています。コロナと被った世代だったからこそ、学校に通えることのありがたさ、友達と毎日会えることの喜び、クラス全員揃って一緒に授業を受けられることの幸せを感じることができたなと思っています。他の世代の人達と変わらず、ちゃんと青春できたんじゃないかなと思っていますし、そんな私にしか書けない曲を書きたいなと思って書きました。同世代の人達にも刺さるといいなと思っています。
――普段の曲作りにおいても、テーマが決まるとそこからは早いタイプなのですか?
『ユイカ』 最近気付いたんですけど、私、曲を書くのがめっちゃ早いらしいです(笑)。気にしたことはなかったんですけど、逆に言うと、ダラダラ書けないというか…。曲を書くぞと取り組むまでには時間がかかるんですけど、取り組んでしまえばポンポン出てくるので過集中タイプなのかもしれません。

――ちなみに、今回のようにタイトルを先に決めることも多いのですか?
『ユイカ』 それは最近ですね。顔出しをする前は、タイトルを先に決めてから作るというやり方をしたことは一度もありませんでした。顔出しをした最初の曲が「おくすり」という曲なんですけど、そこからですね。その後の「ローズヒップティー」や「花言葉は調べないで」もタイトルからです。私は基本的には歌詞が先なので、タイトルのインパクトに引っ張られて書いている曲もあります。詩を書いているような感覚というか、文字を並べていくような感覚で、そこからコードやメロディーが付いてくるので、歌詞に沿っているメロディーを作るというか、歌詞とメロディーに差が生まれないように歌詞通りのメロディーになっているかどうかを気にしながらいつも作っています。
