子どもの頃から薬剤師やお医者さんに憧れがあった

――芸能の仕事を始めた10代の頃、肌に関してはじめて「これは真剣に向き合わないといけない」と感じた出来事はありましたか。

後藤真希(以下、後藤) デビューして、すぐに生活リズムが一気に変わって、そのままニキビをはじめとした肌荒れに悩むようになりました。不規則な生活に加えて、食事のバランスもよくなかったですし、環境が変わることによるストレスもあって、いろんなものが合わさって、肌環境は最悪でした。

――その頃はどう対処されていたんですか。

後藤 皮膚科へ行って、お薬を飲んだり塗ったりを続けていました。改善してはまた繰り返すという状態が続いて、落ち着いてきたのは20代に入ってからぐらいですかね。生活リズムも含めて、徐々に整っていきました。

――処方されたものが自分に合わないと感じることもあったんですか。

後藤 ありました。ニキビができると抗生物質を出されることが多いんですけど、人によって合う合わないがあるので、できれば飲みたくないなという気持ちが出てきて。じゃあ他に何かケアできることはないかと考えるようになって、そういう気持ちがどんどん枝葉のようにつながっていきました。

――「薬剤師になりたかった」とおっしゃっているほど成分に興味があるとのことですが、その探究心はいつ頃から芽生えたのでしょうか。

後藤 子どもの頃から、薬剤師になりたいとか、お医者さんになりたいという気持ちがありました。お薬の名前を覚えたり、お医者さんについて調べたりといったこと自体が好きだったんです。今でも定期的にそういう気持ちが芽生えるんですよ。ただ、今から専門的な学校に通うのはさすがにきついなと思って諦めるんですけど(笑)。

――その興味がスキンケアの知識にもつながっている。

後藤 そうだと思います。肌に関することを調べていくうちに、この成分はこういう働きをするんだとか、だんだん知識がついていって。処方された抗生物質が効かないと感じたのも、そういう知識があったからこそ気づけた部分はあったと思います。

――病院との付き合い方で意識していることはありますか。

後藤 たとえば皮膚科なら、幾つかの病院に行けるような状態を常にキープしています。置いている機材や扱う薬が違うとか、予約が取りやすいかどうかとか、それぞれに特徴があるので使い分けていて。過去にはメールでやりとりしていた先生もいますし、思い立ったときに駆け込めるところが一番便利なので、そういうところを一つは押さえておきたいというのはありますね。

――”肌の内側まで整えること”が大切だという考えにたどり着いたのは、どんな経験がきっかけでしたか。

後藤 一番のきっかけは妊娠中です。内側のケアを気にするようになって、出産してから、さらに年齢が2~3歳上がったような感覚があって。ホルモンバランスの変化だと思うんですけど、顔はしょっちゅうむくんでいるし、シミが増えるし、髪の毛が抜ける量も増えるし。生活は特に変えていないのに、出産後から一気にそういう変化が押し寄せて、それから食べ物や生活習慣を気にするようになりました。

――具体的にどんなことを変えましたか。

後藤 まず食事を見直して、和食を中心に食べるようにしました。あとは、ビタミンをサプリで補給したり、タンパク質を意識して摂るようにしたり。以前は飲み物といえばコーヒーだけでよかったんですけど、ちゃんと水を意識的に飲むようにして、食の習慣はだいぶ変わったと思います。

――すぐに効果はあったのでしょうか。

後藤 ちりつもだと思うので、徐々に自分の中で感じました。

――スキンケアアイテムを選ぶとき、最初に何をチェックしますか。

後藤 まず、箱やパッケージの裏を見て成分を確認します。鎮静系の成分が入っているかどうか、オイル系のものが入っているかどうかなど、そこは必ずチェックします。気になるメーカーがあれば新商品もチェックしますし、ドラッグストアにもよく行くので、棚に並んでいる新しいものを見て、「これはなんだろう」と興味を持つこともあります。

――TikTokやYouTubeショートなども参考にされますか。

後藤 見ますよ。おすすめ動画で紹介されているものを見て気になったら、そのままポチることもよくあります。

――「使い続けること」を重視されているそうですが、続けられるスキンケアと挫折するスキンケアの違いはどこにあると思いますか。

後藤 使いやすいかどうかですね。ボトルの形状もそうですし、テクスチャーも大切で塗ってみてどうなのか。朝使うものであれば、その後にするメイクの工程で邪魔になるかならないかも気にします。フェイスパックは一日に朝晩2回やっているので、気に入ったものはリピすることが多いですね。

――必ずしも新商品がいいというわけではない?

後藤 ここ数年で、いろんなスキンアイテムが増えています。改良されて新しくなったものもありますし、きっといいものなのは間違いないと思いつつ、ちゃんと裏をチェックしたうえで、使ってみて合わないものはリピしないですし、密着度がしっかりあって成分もいいと感じたものは新商品でも使い続けます。