リアルな自分に自信がなくて、写真を表現の場にしていた

――ここからは十味さんのキャリアについてお聞きします。高校時代はどんな進路を考えていましたか?

十味 高校時代は進路について何も考えていなかったです。専門的な知識や技術が学べる高校の進学コースに進みましたが、目的もなくフラフラしていました。高校卒業後は、親から地元の長野の大学に行くことを勧められていましたが、高校時代からネット動画の投稿をしていたこともあり「東京に行ったら活動の幅が広がるかもしれない」と東京の大学に進学することにしました。

――高校生の頃はどんな動画を観ていましたか?

十味 ニコニコ動画にアップされている動画やアニメをよく観ていました。いわゆるオタク女子ですね(笑)。一応、部活には入っていましたが幽霊部員で、学校が終わったらすぐ家に帰っていて動画ばかり観ていました。

――高校時代に打ち込んでいたことはありましたか?

十味 言葉で表現するのは苦手だったけど、踊ることは好きだったので、ニコニコ動画の「踊ってみた」にダンスの動画を投稿していました。目線や手の動きを意識するようにしていたので、演技にその時の経験を生かせたらと思っています。

――芸能のお仕事を意識したのはいつ頃ですか?

十味 大学生の時に「踊ってみた」動画の他に、写真の被写体モデルになる活動をしていたら、縁があり今の事務所に入ることになりました。当時もリアルな自分に自信が持てなくて、写真の中で自分を表現したいという気持ちがあったんです。

――今はグループでのアイドル活動や、演技のお仕事など、人前に出て様々な活動されています。いつ頃から気持ちが変わったのでしょうか?

十味 事務所に入って2年間ぐらい、陰キャな雰囲気を醸し出していました。笑顔とかも「はぁ……」みたいな、暗い感じだったので、人前に出るのは無理だろうな、ずっと写真の住人だろうなって思っていたんです。そのうち、アイドルやバラエティなど、いろんなお仕事をする機会が増えてくると、応援してくだっている方達から「十味ちゃんっていうとこがいいよね」とか「ここが好き」と褒めてもらえることも多くなり、次第に自分に自信が持てるようになりました。それからは、もっともっとファンの期待に応えたいという思いから、活動の幅を広げるようになりました。

――そういう思いで様々なことにチャレンジされているのですね。

十味 はい。私自身は野望がないんです。みんなに喜んでもらえる機会を増やしたい一心で頑張っています!

Information

『放課後アングラーライフ』
絶賛公開中!

キャスト:十味(#2i2) まるぴ 森ふた葉 平井珠生 宇野祥平 西村知美 カトウシンスケ 三遊亭遊子 藤田朋子 中山忍

監督・脚本:城定秀夫
原作:井上かえる『女子高生の放課後アングラーライフ』(KADOKAWA 刊)
製作:菊池剛、栗原忠慶
企画:工藤大丈、金井隆治
エグゼクティブスーパーバイザー:井上伸一郎
プロデューサー:小林剛、宮内智史、久保和明
音楽:林魏堂
撮影:渡邊雅紀
照明:藤井隆二
録音:松島匡
主題歌:#ババババンビ 「ミカンセイ」 作詞:湯原聡史/作曲・編曲:湯原聡史、KOJI
oba (#HASHTAG RECORDS)
制作プロダクション:レオーネ
配給:マーメイドフィルム
配給協力:コピアポア・フィルム
製作:KADOKAWA、ハピネットファントム・スタジオ
製作協力:ゼロイチファミリア © 2023 「放課後アングラーライフ」製作委員会

クラスメイトからイジメの標的にされていた高校生の追川めざし(十味)は、父の転勤にともない関西の港町に引っ越してきた。新しい学校では友達を作らないと決めていたが、“メザシ”という名前に運命を感じた、同じクラスの椎羅(まるぴ)から、彼女が会長を務める海釣り同好会「アングラー女子会」に入会させられる。釣りはおろか、釣り竿さえ持ったことがなかっためざしだったが、アングラー女子会メンバーのクール系女子・凪(森ふた葉)や陽気で勝気な性格の明里(平井珠生)ら、個性豊かなメンバーたちから釣りの基本を教わり、少しずつ釣りの面白さを覚え、仲間達と一緒にいる居心地の良さを感じていくが……。

公式サイト

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十味

2月8日生まれ、長野県出身。アイドルユニット#2i2(ニーニ)のメンバーで赤色担当。2018年、豆腐アイドル「木村豆富店」としてPV出演。2021年から放送を開始したラジオ番組「前迫潤哉&十味 音の箱」(文化放送)でラジオパーソナリティにも挑戦。SNSの総フォロワー数は70万人を越え、これまでに『ワンピース』『キン肉マン』『ガイシューイッショク』など数々の漫画とコラボ撮影をして話題に。趣味は踊ること。

PHOTOGRAPHER:YU TOMONO,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI