ペコパンが成長する姿は観ていてワクワクするはず

――中世のパートに比べると現代パートは演じやすかったのではないでしょうか。

阿久津 そうですね。デートのシーンではアドリブを入れたりして、自然体でお芝居ができました。

――ペコパンを演じるにあたって意識したことを教えてください。

阿久津 原作の世界観を壊さないように、現代版の青木隼人との演じ分けを意識しました。楽しそうにはしゃいだりしている様子は控えて、落ち着きのある男らしい雰囲気を強調するようにしたつもりです。

――ワイヤーアクションにも挑戦されましたが、思い通りに動けましたか?

阿久津 いや~(笑)。アクション指導の方の指示通りに動くと、思った通りのアクションができるのですが、自分が「こうやりたい!」という気持ちで動くと思うようにいかず。気持ちとは連動しないことを学びました。難しかったですが楽しかったです。個人的にクロスボウ(弓)の矢を放つシーンが、あとで映像をチェックしたら、『バイオハザード』みたいでカッコ良かったです。

――共演した下尾みうさんの印象を教えてください。

阿久津 現代パートのところは特に助けていただくことが多かったです。僕とみうちゃんは空気感が似ているからか、自然に演じることができました。

――空気感が似ているというと?

阿久津 あまりはしゃがないというか、普段は落ち着いているところが似ているのかなと。

――吉田メタルさんの印象はいかがでしたか?

阿久津 とてもお優しい方です。ガタイがよくて、カッコ良くて、悪魔アスモデ役がピッタリだと思いました。お芝居がとにかく面白くて、笑いをこらえるのが大変でした(笑)。

――ロケの多い撮影だったとお聞きしましたが、どんな風に過ごしていましたか?

阿久津 とにかく撮影期間が限られているので、朝もめっちゃ早かったりして。栃木県、神奈川県とロケ地を転々としていたので、ホテルで体を休めつつ、ペコパンのセリフは言い回しが難しいものが多いので、自分なりにかみ砕こうと、部屋で一人で練習していました。ホテルなので大声は出せませんでしたが(笑)。

――野外のシーンはいかがでしたか?

阿久津 大変でした。山で撮影することが多かったのですが、天気の移り変わりが激しく、撮影中に急に降り出したりして、なかなか天候に恵まれなかったんです。でも、雨待ちの時間にキャストやスタッフの皆さんとお話しすることができたので、コミュニケーションを深めることができました。

――読者に映画の見どころを教えてください。

阿久津 CGの映像は圧巻です!ペコパンと隼人の役の違いも見どころですし、個性豊かなキャラクターも見応えがあります。ペコパンがボールドゥールに会うために成長していく姿は見ていてワクワクするはずなので、ぜひ映画館に足を運んでください。