2nd写真集の撮影では「20代の美しい記憶を箱に閉じ込めるようなものを」と願いながら
――1st写真集は、2019年11月発売の『麗花』(東京ニュース通信社)でした。最新作の2nd写真集『まちあわせ』(KADOKAWA)は約6年8ヶ月ぶりの出版で、20代最後の姿を切り取る1冊となりました。
真山りか(以下、真山) 30歳で「写真集を出版したい」とえびちゅうファミリー(私立恵比寿中学ファンの愛称)のみなさんに公表したタイミングで、昔からお世話になっている編集担当の方が「いや、出せるよ。その前に」と声をかけてくださったんです。私も二つ返事だったので、うれしかったです。でも、30歳での出版を自分では決めていたので「20代で出版するなら、どうしようか」と、改めて考えました。
――なぜ、30歳だったんでしょう?
真山 同い年で事務所が一緒のももクロ(ももいろクローバーZ)ちゃんのあーりんも写真集を出しますし、女性アイドルの節目は「30歳」というイメージがあったので、意識していたのが大きかったですね。あと、前作を出版したのが22歳で、その後、グループに加入した後輩が出版した写真集を見ながら「もっとできたな、22歳の私」と、ずっと思っていたんです。前作は初めての写真集としてイメージもなく撮影していただいて、ドキドキ感はあり、当時の自分にしか出せない愛らしさも感じてはいたんですけど、20代最後の年に出すのなら「20代の美しい記憶を箱に閉じ込めるようなものを作りたい」と思っていました。

――タイトル『まちあわせ』は、自分で考えたんですか?
真山 私ではなく、編集担当の方が名付けてくれました。元々、別のタイトル『まどろみ』をイメージしていたんです。これまで、アイドルとしてキリッとして姿を見せてきたと思いますけど、プライベートでは家でだらだらアニメを観ているし、食べたいときに食べて寝たいとき寝るような生活を送っているので「まどろみ側の人間」だと、知ってほしくて。それに、まどろむには「わずかな時間でうとうと眠る」の意味もあるみたいで、20代になってもアイドルかつ“中学生”として過ごしてきたのは、人生の「ほんの一瞬のスキマ」だと思ったので、その気持ちで撮影にも臨んでいたんです。
でも、実際に撮っていただいた写真を見たら「これは『まどろみ』ではなく『まちあわせ』だ」となりました。次の目的地でえびちゅうファミリーのみなさんと「まちあわせをしてきた」という感覚もあって。写真集のタイトルも『まちあわせ』となれば、将来の私もきっと「20代の私とまた会える」と思ったので、ピッタリだなと納得しました。
――今作では、水着カットへの初挑戦もあって。最初の撮影だったという水色の水着でのカットでは、海を満喫する真山さんの表情が印象的でした。
真山 水着と聞いて、最初はためらいました。恥ずかしかったわけではなく、えびちゅうに加入してしばらくは「水着を着る場所にプライベートで行くのは禁止」というルールがあり、学校の授業以外で着る機会もなく、慣れていなかったんです。でも、ここ数年は舞台や朗読劇に挑戦させていただいたり、アイドル以外の経験も重ねてきたので、チャレンジできました。
タイでのロケがあった3泊4日で、最初のロケ地・パタヤビーチでは「このあとも撮影があるから、身体を濡らさないで」と言われたんですけど、テンションが上がってしまって。海を前にしたら我慢できず「私はもう“サンド(砂)真山”です」と開きなおってはしゃいでいたら、カメラマンの東京祐さんも「髪、濡らしちゃおう!」とノッてきてくださいました(笑)。

――(笑)。タイトルのお話しにあった、ボツになった「まどろみ」の空気を存分に出せていたのだろうと伝わってきます。
真山 自分でも気が付かず「いつ撮られていたんだろう」と思うカットが、たくさんあったんです。口を大きく開けて笑っているカットはどれも、SNSでみせる私とは違う、今作ならではの表情だと思います。SNSでは、自分のイメージも考えてある程度キメキメの笑顔を選んでいるんです。でも、今作にあるベッドの上で寝転がっているカットや、白い水着でプールを楽しんでいるカットでは、普段とは違う表情を見られるはずです。
