1分で曲を仕上げる“AI”の力がもたらしたグループのスピード感 | Aicong 「他にないAIプロデュースアイドル“1分で曲を仕上げる”スピード感」 INTERVIEW

1分で曲を仕上げる“AI”の力がもたらしたグループのスピード感

――お披露目を迎えたプレデビューは2024年1月。同年秋には、メジャーデビューを控えています。

馬渕　よく分からぬまま、はじまったんです。結成は2023年秋頃で「何を軸にしようか」となって、決まったのがコンセプトの「AIプロデュース」でした。AIによる作詞・作曲では、1分で曲が仕上がるんです。1ヶ月で4曲が完成したので、2023年12月中はバタバタながらも歌や振り付けを覚えて、衣装もないまま、カラージャージでプレデビューを迎えました（笑）。

――（笑）。ある意味、一致団結せざるをえなかったと。

馬渕　みんなで頑張って、アイドル未経験だった2人（星・上水）は詰め込むものが多かったし、特に大変だったと思います。でも、付いてきているし頼もしい。経験あるメンバーは何となく「この人はコレが得意」と察するものがあったから、役割分担できていました。

――プレデビューからわずかで、すでにグループとしてのステージ数も豊富です。

馬渕　曲の完成が早いのもあると思います。（インタビュー時点で）披露したのは12曲ほどで、毎ステージで新曲を楽しめるようなスピード感は私たちならではかな。次から次へと練習しているので、覚えるスピードも早くなりました（笑）。

――特徴である「AIプロデュース」への反応は？

馬渕　人によっては「AIが書いた歌詞は、刺さらない」という意見もあります。でも「AIアンチ」といった新たな言葉も生まれて、注目されるのはプラスですし「ありがとう」と思ってます！

――ポジティブですね。他にない強みもあって、アイドルしての新たな刺激もありそうです。

馬渕　以前のグループで、東名阪の定期ライブを続けていた当時からのファンの方もいるんです。グループ全体で「ツイキャス」での配信にも力を入れているし、どこに住んでいてもメンバーやライブの魅力が伝わるようにしています。日本はもちろん、韓国から足を運んでくださったファンの方もいて。オフ会にも積極的で、ファンの方々と一緒に植物園や動物園にも行きました。

鐡　王道路線ではなく、個人配信では素を出しているので、人間味を感じてもらえると思います。

椎原　人として「このメンバーのココが好き」と、見てくださる方も多いよね。

馬渕　長時間配信ともなると、メンバーのクセがよく分かります。私は行動力。直感で企画をひらめいて行動に移せるし、お菓子の「コアラのマーチ」が40周年記念で名前入りの商品を販売したときは、メンバー全員の名前が出るまでの生配信を実行して「このグループ、何してるの？」と、コメントしてくださいました（笑）。隠すことなく「お金が大好き！」と公言しているのも、リアリティがあると評価してくださっているのかなって（笑）。「アイドルがお金の話をして大丈夫？」と驚かれるし、ツッコまれるのを待ってます。

永井　個性もそれぞれで、私は「心配だから応援する」と言ってくださる方が多いです。好きなガンプラ作りも配信していて、興味を持ってくれる方もいます。

鐵　見た目とのギャップかな。中身は「おじさん」と言われるし、ファンのみなさんにズバッとモノを言っちゃうんです。一見「怖くて話しづらそう」と思われがちですけど、しゃべってみたら「娘のよう」「姪っ子みたい」と言われて、かわいがられてます（笑）。

椎原　優しくて、笑顔がいいと褒められるます。水泳の経験から体力にも自信があるし、体力系の長時間配信企画もヘッチャラです。以前のグループでは富士山にも登ったし、60キロ以上歩いた企画もあって、いざ体を動かすとランナーズハイになります（笑）。

星　アイドルになって日が浅いので、どこが評価されているのか分からないんです。一応、天真爛漫でやらせていただいています（笑）。でも作っているのではなく、素を出しているので楽しいです。その場を明るくするのが得意ですし、自己紹介曲では「ポジティブモンスター」なので、ファンの方々も明るくします！

上水　動きが変で「面白い」と言われますけど、自分ではよく分からなくて…（苦笑）。ポロッとつぶやいた一言で、笑っていただけることは多いです。人との関わりが苦手で、加入当初はファンの方々との接し方も手探りでしたけど、楽しめるようになりました。もっと、壁を壊していきたいです。

――それぞれの持つ引き出しも、これからさらに明らかになっていくのかと期待します。

馬渕　このグループとしては日が浅いので、それぞれがもっと個性を出していける雰囲気を作っていきたいです。2024年秋にはメジャーデビューを控えていますし、飛躍のきっかけになれば。4〜5月にかけて新メンバーのオーディションも開催しているので、グループに新鮮さをもたらしてくれる子たちに会いたいです。

PHOTOGRAPHER：TOMO TAMURA,INTERVIEWER：SYUHEI KANEKO