豪華なセット、きらびやかな照明やレーザーの中、ポールダンスを踊りながら登場

今年は全国3ヶ所・東名阪Zeppツアーという初の試みに。しかも、ソロコン開催発表時には、『VIP ROOM A+』というタイトルと共に、ベネチアンマスクを付けた2人の男性を従えたモノクロ✕ピンクのキービジュアルを公開して、プニノフ(佐々木ファンの呼称)を驚かせた。今までに見たことがない新たな“あーりんワールド”への期待に胸を膨らませて、ライブに臨んだファンも多かったことだろう。今回は、チケットがソールドアウトとなり、さらにアイドル専門チャンネル「ニコドル」でも生配信されたツアーファイナルのZepp Haneda公演の模様を余すところなくレポートする。

会場がZeppというライブハウスだったのも今回のソロツアーの大きな特徴。当然ながら、1階席はスタンディング。開演前、注意事項を告げる場内アナウンスで「指示があるまではサイリウムの使用はNG」だと伝えられると、慌ててピンクのサイリウムの電源を落とすプニノフの姿も。いったいどんなオープニングなのだろうか?という期待と緊張感が合わさったような空気が漂う中、まずは、4人のダンサーが登場。the showgirlをテーマに、大量のクリスタルが貼り付けられた光り輝くセクシーな衣装とダンスに、プニノフ達も思わず息を飲む。そして、幕が開くと、佐々木がステージ中央に設置された高台でポールダンスを踊りながら登場し、「Lady Cat」でライブがスタート。そして、今回のライブツアーのテーマ曲でもある新曲「Ladybird」へと続く。佐々木のポールダンス、ラスベガスのショーを彷彿させるような豪華なセット、きらびやかな照明やレーザーの演出でのライブの幕開けに、多くのファンが今回のソロコンはひと味もふた味も違ったものになると確信したことだろう。

最初の2曲では、佐々木の姿を見逃すまいとじっと見つめながら聴いているプニノフの姿と佐々木がポールダンスを披露する度に大きな歓声が上がったのがとても印象的だった。特に最初のブロックはサイリウムの使用が禁止となっていたため、暗い客席側との対比で、豪華なステージセットがより輝いて見えた。Zeppではあまり見られない、ホールでのライブで組まれるような豪華なセットは圧巻だ。

3曲目はロックテイスト溢れる「Bunny Gone Bad」。骨太なバンドサウンドに引っ張られるように、プニノフのコールにも力が入る。ソファーに座りながらの歌唱、男性ダンサーとの共演、スモークの演出といった要素も相まって、今回のソロコンの特別感は加速していく。

そして、ステージ上でそれまでのセクシーな衣装から佐々木の元気一杯な一面を表現したネオンミックスの華やかなワンピースパーカー衣装へとチェンジし、次のブロックへと突入。4つ打ちのリズムに乗ってクラップが刻まれると、佐々木はステージ中央のDJブースへと移動し、DJタイムに突入。「ここからはサイリウムをピンクに点灯させて、盛り上がっていきましょう!」と煽ると、ピンクのヘッドフォンをしてDJプレーする佐々木の姿がモニターに映し出される度に、プニノフが釘付けになっていく様子が感じられた。

佐々木はDJ A-RINとして「レナセールセレナーデ」や「走れ!」など、ももクロの人気曲を繋いでフロアを沸かせていく。特に、「走れ!」のサビで、ピンク一色のサイリウムが左右に揺れる光景は多幸感溢れるものだった。しかし、ここからはさらにその多幸感を更新していくことになる。DJタイムに続くブロックでは、ダンスナンバーにリミックスされた「Z女戦争」、「サラバ、愛しき悲しみたちよ」、「DECORATION」というももクロのライブ人気曲をメドレーで披露。ツアーも3公演目ということで、男性ダンサーとの息もぴったりだ。メドレーは、最後に再び「Z女戦争」に戻るという構成になっていたのだが、「伝説のはじまり」という歌詞が今日のライブでは特に印象的に鳴り響いた。

さらに、ももクロの最新アルバム『イドラ』収録曲の「桃照桃神」、「リバイバル」、佐々木のソロ曲「Girls Meeting」へと続き、次のブロックへ。続いてはダンサーパフォーマンスパートとなり「キューティーハニー」や「SPECIALIZER」など佐々木の代表的なソロ曲が流れる中、ダンサーが次々に登場し、会場をさらに温めていく。