本編最後はカーテンコールの役割も兼ねた「ロードショー」で締めくくる
スモーキーカラーのフェザードレス衣装へとチェンジした佐々木が再びステージに登場すると、「Memories, Stories」で後半戦がスタート。ももクロの冬の人気曲「白い風」などを手掛けた多田慎也によるバラート曲だ。霧がかかったような幻想的な照明の中、この曲では佐々木のほか、女性ダンサー1名がステージに登場。時に、佐々木と交差しながらも、佐々木の後ろでバレエダンスを踊り、光と影を表現。続く「追憶のファンファーレ」では、男性ダンサーと2人でのパフォーマンスに。この曲も今年リリースされたももクロのアルバム『イドラ』収録曲。「桃照桃神」同様に、ライブ初披露となるこの曲が聴けて感激したモノノフ(ももクロファンの呼称)も多かったことだろう。
ポールダンサーのパフォーマンスを挟み、シアターのラインダンスを彷彿とさせるような衣装に着替え、「レディ・メイ」、「Guns N’ Diamond」というももクロのライブ人気曲を畳みかけるように披露。「レディ・メイ」で椅子に座って艶っぽいパフォーマンスを見せたかと思うと、「Guns N’ Diamond」では、羽根付きのハットとステッキを使い、全ダンサーと総勢10名で横一列に並んでパフォーマンスをするなど、ショーがいよいよクライマックスへと向かっていることを感じさせるような演出に。そして、本編最後はカーテンコールの役割も兼ねて、ももクロの「ロードショー」。プニノフのイントロでの「フー!」というコールや力強いクラップ、2階席まで届くほどの銀テープ、レーザーや照明の演出なども相まって、とてもゴージャスなエンディングとなった。
可愛くもあり、セクシーでかっこいい“あーりんワールド”に圧倒され、余韻に浸っていたプニノフも多かったようだが、客席からはすぐさまアンコールに代わる盛大な「佐々木(さーさき)」コールが沸き起こる。すると、「あーりんのこと 佐々木っていうなー!」というお馴染みの歌い出しで佐々木が再び登場し、「あーりんは反抗期!」でアンコールがスタートした。
アンコールのパフォーマンス前には、客席の1人を“超VIP”と称して、ステージに招き入れるというサプライズ企画を発表。この日は、小学生の頃からのももクロファンで、佐々木推しだという女性が選ばれた。曲の後半では、ステージ中央に置かれたソファー席で、佐々木が“超VIP”だけに向けて歌うというスペシャルな演出も。終始涙ぐむ“超VIP”に、佐々木が「近くで見たあーりんの感想は?」と聞くと、「神様…」と答えて笑いを誘い、会場をほっこりとさせるシーンも。その後もスマホで2ショット撮影するなど、一生忘れられないVIP体験になったことだろう。