「31歳・等身大の百田夏菜子」を写した不意の1枚

――対談にはゲストの方に百田さんからプレゼントをお渡しする企画がありました。こちらはいかがでしたか?

百田 最初は大丈夫かなと思っていましたが、皆さんが喜んでくださるのでどんどん楽しくなってきました。

――あえて好きなものなどは調べずに百田さんがイメージする喜んでいただけそうなアイテムをプレゼントされたと聞きました。

百田 そうですね。私が好きなものの中から喜んでもらえそうなものを探したり、私のイメージでチョイスさせていただきました。「もらったことない!」って言われると嬉しかったです(笑)。普段あまり足を運ばないお店を調べたり、アイテムを探したり、夜中までスマホとにらめっこしていました。

――本書のカバーをとると表紙と裏表紙にプレゼントされたアイテムのイラストが描かれています。

百田 実際にプレゼントさせていただいたアイテムを描いてみました。ちょうど舞台の稽古中だったので、スケッチブックを稽古場に持ち込んで描いていたら、共演者のみなさんも何を描いてるんだろうって気になっていました。ぜひカバーを外して見ていただけると嬉しいです。

――表紙の写真も本書のタイトルのとおり趣がある写真ですね。

百田 表紙は藤井さんからこれでいきたいとお話をいただきました。普段、表紙を決める時は、何パターンかある中から選ぶことが多いのですが、今回はこの1パターンだけに絞って提案いただいて、私もイメージにぴったりだと思いました。

――本書は40P超にわたり写真家・川島小鳥さんによる撮り下ろしのスペシャルフォトが掲載されています。表紙も川島さんの作品かと思いますが、撮影はいかがでしたか?

百田 神奈川県真鶴町で撮影させていただきました。本当にいいところで皆さんにもぜひ足を運んでもらいたいです。真鶴町のいろんな場所で撮影があったのですが、川島さんの撮り方が独特で。カメラを構えて準備して撮るのが一般的だと思いますが、川島さんは「せーの」で撮る感じではなくて、不意にパシャってシャッターを切ることが多かったです。しかも何枚か撮るわけではなく、1枚だけで終わったりもして。今回はフィルムカメラだったので確認もできないので、大丈夫だったかなって思うこともありました。

――普通は似たカットを何枚か撮って選ぶことが多いですよね。その不意の1枚に「31歳・等身大の百田夏菜子」が写っているように感じました。

百田 ロケ自体がめちゃくちゃ楽しくて。その楽しく過ごさせてもらってる一瞬一瞬を飾らず切り取ってくださったと思います。川島さんの空気の中で”今”という瞬間を撮ってくださっているから、自分でもこんな表情してたんだとか、こういう顔をする時があるんだなど、新しい発見がたくさんありました。

――特にそう感じた写真はありますか?

百田 244ページとか254ページの写真もいつ撮ったんだろうって思っています。構えていないときの自分の写真ってほとんど見ることないので、自分ってもうちょっと口角上がっていると思ってたなとか、結構、ぼーっとしていること多いなって思ったり、新鮮で面白かったです(笑)。

――まさに等身大の写真ですね。百田さんのお気に入りのカットは?

百田 247ページの一番下の写真です。昔はおでこがコンプレックスだったけど、今はそれも一つの特徴だと思っていて、丸いなって(笑)。

――対談は毎回、ゲストの方との撮影から始まったと伺いました。ゲストの方との撮影では意識していることはありましたか?

百田 対談当日は事前の挨拶などは無く、カメラの前で初めて顔を合わせる形でした。初めましての方は撮影が本当に最初の対面でしたし、共演したことがある方もカメラの前で久々の再会になりました。対談相手の中には友達もいたので、ゲストの方によって、全然、現場の温度感が違いました。カイ(超特急)くんは同じ事務所だし、同じ高校の同級生でもあるので、カメラの前に立つまでは少し恥ずかしさもあるかなと思っていましたが、こうやって同じお仕事ができていることにお互いの成長を感じて感慨深かったですし、熱い気持ちになりました。

――初めましての方とはいかがでした?

百田 先に写真撮影をしてから対談だったので、撮影でゲストの方の空気を感じたり、対談のことをイメージしていました。自分がホスト役ではあるので、なるべく撮影でも率先して距離を縮めていけるように意識しました。すごい方ばかりですし、いきなり近い距離感での撮影だったのでとても緊張しましたが、ちゃんと仕事しろよーって自分を奮い立たせながら挑みました(笑)。