人見知りだけど、すぐに打ち解けるタイプ

――座長・主演という立場のプレッシャーはありますか。

横原 『ダッドシューズ』のときもそうだったんですが、主演だろうと主演じゃなかろうと、その役を真摯にやれたらいいなというところで、あまり意識はしていなかったです。結果的に『ダッドシューズ』のメンバーとは仲良くなって、プライベートで会う人も多いんです。そのメンバーから今でもからかわれるのは、「稽古初日にパーカーとサングラスで稽古場に入ってきて、挨拶もローテンションで、絶対に嫌な奴だと思っていた」と(笑)。僕としては、そういうつもりは全くなくて、人見知りなので、最初は声がちっちゃくなりがちなんです。でも、すぐに打ち解けて、「みんなで飲みに行こうぜ!」と僕から誘っていました。今回は年上の先輩方が多いので、自分が率先して何かをやるというよりは、みなさんの力になれるところがあればいいなと思っています。

――今回の稽古初日も人見知りはしたんですか。

横原 正直、最初は誰とも目が合わなかったんじゃないかというくらいの状態でした(笑)。でも、その日に懇親会があって、すぐに打ち解けられたのでありがたかったです。そこで先輩方から芝居の向き合い方や考え方も聞かせていただいて、とても勉強になりましたし、こういう機会があると、自分に足りてないものに気づけます。

――今回はダンス・歌・アクションと様々な要素があります。

横原 殺陣はやったことがあるんですが、拳銃を持ってのアクションは初めてなので大きな挑戦です。ダンスも難しいなと思っていて、『ダッドシューズ』はダンサー役だったので不自然感はなかったのですが、今回は芝居の流れで急に踊り出すので、どうしても自分の中で違和感が生まれる。何を思いながら踊るのかが重要で、マインドの部分で自分になってしまう可能性がありそうなので、そこも大きな課題です。

――振り付けは『ダッドシューズ』でも共演したMIKUさんも担当されるそうですね。

横原 『ダッドシューズ』が終わってからも交流が続いていて、MIKUが出ている舞台やライブも観に行っているんですが、彼女が踊っている姿を見ていると本当に個性的で。僕がやってこなかったジャンルなんですが、彼女にしか踊れないダンスを踊っているんです。そのMIKUが振り付けですから、僕に踊れるのかなという不安はありますけど、事前に「優しく振り付けてね」とお願いしました(笑)。

――舞台に立つことの面白さと難しさについて教えてください。

横原 面白さでいうと、自分じゃない人になれるというところです。感情にしても、自分だったらそうは思わないところも、その役になっていると共感できる。自分だったら絶対に泣かないだろうと思っていても、その役になりきれば自然と泣けるんです。人間は自分の人生しか生きられないものですが、ハイライトのように他人の人生を生きられるところが面白いです。難しさは、その代償が大きいというか。時には「こいつになりたくないな」と思うような役もあるので、その期間中は毎朝しんどいなと思うことが多くて。自分の感情を自分じゃない方向にねじ曲げているわけですから、気づかないうちにストレスがかかっているんですよね。