9nineでの活動を通してお芝居でも度胸がついた

――キャリアについてお伺いします。お芝居に興味を持ったのはいつ頃ですか?

村田 この世界に入った時は自分が演技をやるなんて想像もしていなくて、今お芝居をやっているのが不思議なぐらいです。もともと興味はあったんですけど、恥ずかしくてできないと思っていたんです。ただ9nine(ナイン)で「こんなのアイドルじゃナイン!?」(2012年)というドラマに出演することになって、初めてお芝居をしました。

――実際に演技をしてみて、恥ずかしさはあったんですか?

村田 めちゃくちゃありました。恥ずかしいし、セリフって何?みたいなところから始まったので、どうしていいか分からなくて……。

――いつぐらいからお芝居にやりがいを感じるようになったんですか?

村田 初ドラマ出演をきっかけに、事務所のお芝居レッスンに参加するうちに、恥ずかしいよりも楽しいのほうが強くなっていきました。それまでセリフを覚えるだけで精一杯だったのに、脚本を深く理解してみようと思えるようになって。しっかり自分で考えてセリフを言えるようになったのは高校を卒業してからのような気がします。

――作品として何かきっかけはあったんですか?

村田 2017年に「ローファーズハイ!!」という作品で初めて舞台に立った時に、スパッと殻を破れた感覚みたいなのがありました。演出の益山貴司さんは、「もっと自分を出して!」みたいな感じで、どんどん中にあるものを引き出してくれたので、殻を破れたんだと思います。

――9nineの経験がお芝居にも活きている面はありますか?

村田 度胸がつきました。9nineのメンバーとしてたくさんのステージに立っていたので、さほど舞台や映像のお仕事でも緊張しないというか。もちろん最初は緊張したんですけど、人前に出ることに対しての抵抗感はなかったですし、すぐにお芝居に溶け込めたなというのはあります。

――徐々に個人の仕事が増えていって、プレッシャーは感じましたか?

村田 とにかく精一杯だったので、プレッシャーというよりも、「やらなきゃ!」みたいな気持ちのほうがプレッシャーよりも大きかったです。その分、空回りすることも多かったと思うんですけど、個人のお仕事を始めた頃はがむしゃらでした。

――いつ頃から、お芝居でやっていこうという気持が固まったのでしょうか。

村田 お芝居に限らず、9nineの活動をしていた頃から、この世界以外の選択肢はなかったです。家族も最初から応援してくれていたので、他の道は考えられなかったですね。

――映像でターニングポイントになった作品はありますか?

村田 製作から関わらせていただいた短編映画『たまには、大きな声で』(2020年)です。クラウドファンディングを通じて、ファンの方や監督さんを始め、みんなで作った作品だったんですけど、最初から最後まで映画製作に関わることができて勉強になりました。なかなか俳優が一から映画に関わる経験はできないので、貴重な経験になりました。

――最近プライベートでハマっていることは何ですか?

村田 エヴァのために体を使えるようにと思って、パーソナルジムに週2、3回ペースで通い始めたんですけど、まんまとハマってしまいました。本当にしんどいんですけど、着実に成果が出るのが面白くて、体って素直だなって思いました。ジムに行ってきたことをインスタのストーリーに上げたら、9nineで一緒に活動していたちゃあぽん(西脇彩華)から、「あんたは本当に昔から運動が好きね。それって特技だよ」と言われて、運動するのが私の特技なんだと気づきました(笑)。

――今後の目標をお聞かせください。

村田 今はエヴァで頭がいっぱいですけど、公演が終わった後も、テレビ、ドラマ、映画、舞台などで私を観た時に、「エヴァに出てた子だよね」って言ってもらえるぐらい存在感のある俳優になりたいです。

Information

作品名・公演名:「舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド」
公開日・公演日:
[東京公演]
上演中~2023年5月28日(日) THEATER MILANO-Za
[長野公演]
6月3日(土)・4日(日) まつもと市民芸術館
[大阪公演]
6月10日(土)~19日(月) 森ノ宮ピロティホール
出演者:
窪田正孝 石橋静河 板垣瑞生 永田崇人 坂ノ上茜 村田寛奈 宮下今日子 田中哲司/
大植真太郎 大宮大奨 渋谷亘宏 AYUMI 森井淳 笹本龍史 渡邉尚 高澤礁太 権田菜々子/
歌唱:山脇千栄(東京・長野公演) 阿部好江(大阪公演)[太鼓芸能集団 鼓童]
スウィング:伊藤わこ 大知

15年前、世界各地に謎の「侵略者」が出没。日本のある集落には隕石が落下、巨大なクレーターが出現、大きな被害をもたらした。そこから人類の敵「使徒」が出現したとの公式発表が報道される。使徒に対抗するため、特務機関「メンシュ」最高司令官、叶サネユキ(田中哲司)は部下の桜井エツコ(宮下今日子)とともに 四体の兵器『エヴァンゲリオン』を開発。サネユキは自らの息子トウマ(永田崇人)をパイロットとしてエヴァンゲリオンに搭乗させる。幼い頃に巨大隕石事故で両親と故郷の集落を失ったイオリ(石橋静河)は、使徒がその惨劇を引き起こしたと信じ、使徒を倒すためメンシュに参加。 現在は現場指揮官として前線に立っている。イオリのもとへ、ヒナタ(坂ノ上茜)、エリ(村田寛奈)、そしてナヲ(板垣瑞生)ら少年少女も秘密裏に配属され、彼らには任務の証としてブレスレットが与えられた。ある朝。中学の教室にいるヒナタ、エリ、ナヲのところへトウマが現れ、彼は「僕らがやってることのすべては嘘の上に成り立っている」と言い残してブレスレットを外すと、この世界から「消失」する。トウマの生死がわからず、それぞれに動揺する残された少年少女たち。感情をあらわにしないサネユキ。イオリの前に大学時代の恋人だったソウシ(窪田正孝)が現れる。ソウシはイオリのことを気遣いつつ、エヴァパイロットが通う学校の臨時教師になったことを告げる。次々と襲来する使徒、パイロットたち少年少女の思いは様々に揺らぎ、思いはすれ違っていく。そして現場指揮官であるイオリも、自らのパイロットたちへの対応に疑問を持ち悩む。そして三度目の使徒襲来で起きた意外な出来事を通じ、人々の心は大きく動き始める。真実が次々と明らかに、そして驚くべき結末へと向かっていく。

公式サイト

村田寛奈

1996年12月29日生まれ。兵庫県出身。女優、ソロ音楽活動を中心に活動中。’20年短編映画『たまには、大きな声で』では初主演を務めた他、主題歌・劇中歌の作詞作曲も担当した。以降、’21年映画「彼女来来」、’21年WOWOWドラマ「ソロモンの偽証」、’22年NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」などに出演。現在、映画「推しが武道館にいってくれたら死ぬ」が公開中!

PHOTOGRAPHER:HIROKAZU NISHIMURA,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI