学生時代の友達は帰る場所があるなと感じられる存在
――キャリアについてもお伺いします。お仕事以外で学生時代に打ち込んでいたことはありますか。
伊藤 打ち込んでいたことはバスケと……地元の友達と遊ぶことですね(笑)。中学生の頃から、この仕事をさせてもらっていたので、そんなに友達と過ごす時間を取れたわけではなかったんですが、だからこそ大事にしていた部分はあるかもしれないです。その頃の友達との関係は今も変わらなくて、年末になると集まっています。

――学生時代の友達は特別ですか?
伊藤 そうですね。何の利害もなく一緒にいられますし、それぞれの道で仕事を頑張っているので刺激ももらえますし、帰る場所があるなと感じられるんですよね。
――この世界に入ったきっかけを教えてください。
伊藤 母の知り合いに芸能関係のヘアメイクさんがいらっしゃって、たまたま一緒に食事したときに「やってみなよ」って言われたんです。ただ全く興味がなかったので断ったんですよ。ちっちゃい頃から街中でスカウトされることもあったんですが、いつも断っていたんです。でも、その方が何度も勧めてくるので、話だけでも聞きに行こうと最初の所属事務所に行くことになったんです。しかも僕一人で行ったんですよ。そのときに2時間くらい話して、気づいたら所属することになっていました。それを母に伝えたら、「そうなんだ」くらいの反応で(笑)。
――最初から俳優志望ではなかったんですよね。
伊藤 特に何をやりたいというのもなく、バイト感覚でモデル活動を始めて、雑誌に出て、お金をもらえてラッキーみたいな。もともとファッションは好きだったので、楽しくはあったんですが、正直なめていました。俳優に挑戦する流れも同じような感じで、モデルの仕事をやっていく中で、「芝居のオーディションがあるけどどう?」と言われたのがきっかけでした。合格して作品に出演するというのを繰り返すうちに、徐々に芝居って面白いかもと思い始めたんです。
――演技経験の乏しい中で、どうやってオーディションに臨んでいたんですか。
伊藤 何をやっていいかも分からなかったので、とりあえずセリフを覚えるだけでした。ただ映画が大好きで、大量に観ていたので、「これはあの映画のあのキャラクターに似ているな」と思ったら、それをトレースして演じていました。
――当時はどんな映画が好きでしたか。
伊藤 今も大好きなんですが、ブラッド・ピットの作品はよく観ていました。洋画ばかり観ていたんですが、ハリウッド大作はもちろん、『メガ・パイソン』みたいなB級映画も大好きで。レンタルショップで「あ行」から適当に借りて、いろんな作品を観ていたので、今も血肉になっている部分はあるかなと思います。

――ご自身の出演作で、ターニングポイントとなった作品は何ですか。
伊藤 幅広い層に自分のことを知っていただけたという意味では、「今日から俺は!!」(日本テレビ)ですね。当時めちゃくちゃ声をかけられましたし、今も好きだったと言っていただくことが多いです。
――最後に改めて「連続ドラマWコンサルタント―死を執筆する男―」の見どころをお聞かせください。
伊藤 トピックがいろいろあって、テンポも速いので、一気見できる作品です。「絶対に足のつかない人の殺し方」というシナリオを書くにあたって、伊崎は毎回違う手を考えなくてはいけないので、謎解き要素もありますし、「そういうことだったのか!」と驚かせるような展開もたくさんあります。ミステリーが好きな人には特に楽しめるドラマですね。
Information

「連続ドラマWコンサルタント―死を執筆する男―」
2026年6月7日(日)午後10時 放送・配信スタート(全6話/第1話無料放送・配信)
【WOWOWプライム】【WOWOWオンデマンド】
出演:伊藤健太郎 桜井日奈子 一ノ瀬颯/河相我聞 大河内浩 東根作寿英 諏訪太朗 阪田マサノブ 木場勝己/ 木村文乃/GACKT
原作:イム・ソンスン『コンサルタント』(ウンヘンナム刊)/
イム・ソンスン著 カン・バンファ訳『コンサルタント―死を執筆する男―』[改題・新装版](ハーパーコリンズ・ジャパン刊)
監督:中田秀夫 小林義則(共同テレビジョン)
脚本:戸田山雅司
音楽:カワイヒデヒロ
主題歌:GACKT「FALL AGAIN」
プロデューサー:廣瀬眞子 笠置高弘 河相沙羅
製作:WOWOW トライストーン・エンタテイメント
小説家を夢見て、古本屋でアルバイトをする日々が続くミステリーオタクの伊崎。ある日、伊崎の元に、とある出版社の代理人を名乗る謎の男から犯罪小説の執筆オファーが舞い込む。それは主人公という名のターゲットを誰にも気づかれない“完璧な暗殺”によって死に至らしめる物語を書いてくれというものだった。黒川の言葉に乗せられ、疑いも無く小説を書き上げた伊崎だったが、後日、衝撃的な事実を知ることになる。それは、自分が書いた小説どおりに人が死んでいくという事実だった!殺害の実行という特殊な任務を完璧に遂行する、姿の見えないミステリアスな会社の存在。そこから派遣されて彼を監視する謎の女性マネージャー。「死」をも商品化してしまう圧倒的な巨悪に巻き込まれ、逃げ場を失ってしまった主人公。果たして彼の運命の行先は――。
PHOTOGRAPHER:HIROKAZU NISHIMURA,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI,HAIR&MAKE:tatsuya nishioka(Leinwand),STYLIST:yusuke sasaki
