サッカーW杯期間中に行われた中南米ツアーで感じた熱量
――FLOWの皆さんはSTREAM初登場となりますので、今回は新曲の話のみならず、バンドのストーリーについても聞かせてください。よろしくお願いします。まずは、『FLOW WORLD TOUR 2026 “NARUTO THE ROCK”』3rd. STAGEお疲れ様でした。
TAKE 1週間ほど前に地球の裏側から帰ってきました。まだ時差ボケが抜けきっていません(笑)。

――(取材時点では)帰国したばかりとのことなので、中南米ツアーの感想から聞かせてください。特に印象に残っている国はどこでしょうか?
KOHSHI 初めて行ったコロンビアが本当に強烈でしたね。ライブ前に、コロンビア対ポルトガルのワールドカップの試合を観戦するところから始まりまして、結果はドローで予選突破が決まったので会場中が歓喜の渦に包まれる中、その勢いのままFLOWのライブがスタートするという、まさにブーストされたような状況でした。あの熱量は忘れられないですね。
KEIGO 僕はメキシコです。メキシコシティとモンテレイは行ったことがありましたが、今回はティフアナやレオンなどメキシコ内を回れたので、街ごとの文化や空気感の違いを肌で感じることができました。移動中に見た景色もとても新鮮で、ワールドツアーの醍醐味を改めて感じましたね。
TAKE 中南米ツアー自体は1年半ぶりでしたが、久々の国も初めての国もあって、とても新鮮でした。ペルーでは海沿いの野外ステージに6000人も集まってくれて、最多動員を記録して、本当にフェスのような盛り上がりでした。夕暮れの海風を感じながら、波の音と歓声が混ざる感覚と光景が本当に忘れられません。
――サッカー好きのKEIGOさんとTAKEさんは、南米のサッカーファンの熱気も感じたのではないですか?
KEIGO 南米の人達と一緒にワールドカップを見るという経験はなかなかできないですからね。コロンビアではコロンビア戦を、ブラジルではブラジル戦を現地のサッカーファンの皆さんと観戦したのですが、歓声の大きさや感情の振れ幅がとにかくすごくて…。本当にサッカーが生活の一部なのだと感じました。
TAKE 実は、日本対ブラジル戦の後にコロンビアからブラジルに入国したのですが、日本代表のジャージで移動していたので、日本が勝っていたら絡まれた可能性もあったかもしれません(笑)。そのくらい現地の熱量はすごかったですし、サッカーが国の誇りなんだなと改めて感じました。
――ライブの盛り上がり方も独特でしたか?
KEIGO エネルギーがすごいですよね。声の大きさもそうですし、日本やアジアのような一体感とはまったく違って、それぞれがライブを120%楽しんで、それを表現してくれているといった印象で、国民性の違いを感じました。ステージから見える客席の景色は常に動いていました(笑)。
KOHSHI 大熱唱がステージまでダイレクトに届くのでとても感動しました。歌詞の意味を理解しているかどうかは関係なく、音楽そのものを心と体全体で楽しんでいるといった感じだったので、こちらも自然とテンションが上がりました。
TAKE ワールドカップ期間中ということもあって、隙あらばチャント(応援歌)を歌うんですよ(笑)。「♪オーレー、オレオレオレー、FLOW、FLOW」と。本当にパワーをもらいましたし、ライブというよりもお祭りに近い感覚だなと思いました。

――貴重なエピソードをありがとうございます。では、ここからは新曲「+ENCOUNT」について聞いていきます。今回はTVアニメ『落第賢者の学院無双~二度目の転生、Sランクチート魔術師冒険録~』のオープニングテーマですが、どのようなアプローチで曲作りを進めていったのでしょうか?
TAKE 今回はFLOWをご指名いただき、オープニングテーマを担当しました。アニメ主題歌の時には毎回そうなのですが、まずは制作チームの皆さんと打ち合わせをして、作品の世界観や伝えたいこと、主人公のキャラクターを整理してから曲を作り始めます。原作の持つ熱量やテンポ感をどう音に落とし込むかを考える作業はとても楽しいですね。
――流れとしては、TAKEさんが曲を書き、KOHSHIさんが歌詞を乗せていくという順番ですか?
TAKE 基本的にはそうです。主人公の大賢者エフタル君は二度目の転生をして魔導の頂きを目指す努力家。情熱的で信じたものに真っ直ぐ向き合う強さもある…。そこを楽曲で表現したいと思いました。魔法と剣術をかけ合わせて新しいスタイルを作るという点では、FLOWのラップとメロディ、ツインボーカルのかけ合いにもリンクすると感じたので、作品とFLOWのスタイルが自然と重なる部分も多かったです。
――KOHSHIさんは、そんな原作とTAKEさんが作るメロディからインスピレーションを受けつつ、歌詞を紡いでいくといった感じなのでしょうか?
KOHSHI 今回は特に主人公のキャラを歌詞に込めたいと思って書き始めました。天才ではなく努力の人なので、腐らずに突き進む姿勢を歌詞で表現したいと思いました。上手くいかないことや叶わないことを繰り返しながらも、いい出会いを手繰り寄せていくような印象があったので、それを言葉にしました。今回はわりと早い段階でサビの決めがハマったので、「これだ!」と手応えを感じましたね。主人公の心の動きとFLOWの音楽性が自然に重なった感覚もありました。
